ユーロポンド一段高(18/10/26)

欧州ではブレグジット協議がまったく進まずポンド売り要因、いっぽうでイタリア予算案をEUが付き返したことでユーロ売り要因と欧州通貨は悪材料ばかりが目立ちます。

ユーロポンド一段高(18/10/26)

ユーロポンド一段高

欧州ではブレグジット協議がまったく進まずポンド売り要因、いっぽうでイタリア予算案をEUがつき返したことでユーロ売り要因と欧州通貨は悪材料ばかりが目立ちます。欧州通貨全体では似たような動きをしていますが、ユーロ、ポンド、スイスといった欧州通貨同士のクロスではポンドはこの半月くらいは最弱です。

以前、ユーロポンドが材料の割にユーロが弱すぎるといったコラムを書きましたが、やはりその後は反発する動きへと転じました。イタリアの予算案に比べるとブレグジットの方がはるかに材料的に大きいことや、北アイルランドとアイルランド間の関税問題はそう簡単には英国側も譲歩しそうにはありません。現在のユーロポンドでのユーロ高トレンドはまだしばらく続きそうです。

今回も日足チャートをご覧ください。

ユーロポンド一段高

ユーロポンド日足

10月安値もテクニカルに止まりやすい水準でしたが、そこから反転し8月高値からのレジスタンスラインも上抜ける動きとなってきました。8月高値と10月高値との半値戻し(赤のターゲット)が0.8911にあり、まずは同水準をターゲットとした上昇トレンドとなっていると考えられます。またその水準を超えて来る可能性は高いと見ていますが、その場合は61.8%戻しの0.8955から大台0.90という水準を視野に入れる動きにつながりそうです。

ブレグジットの協議が今後見通せるようになってくるまでは、順当にポンド安の流れはつづきやすいでしょう。

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