東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に(24/11/22)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株のしっかりとした推移を材料にじり高の展開となり154円台後半で推移した。

東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に(24/11/22)

東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株のしっかりとした推移を材料にじり高の展開となり154円台後半で推移した。

昨晩の海外時間では、植田総裁発言を受けて、12月の日銀金融政策決定会合でも追加利上げが選択肢となるとの見方から円買いが強まった。その後、株高に連れたリスク選好の円売りが強まったほか、先週分の新規失業保険申請件数が予想外に減少したため長期金利の上昇に伴いドル買いに転じ、154円台半ばで取引を終えた。

東京時間では、株式市場で日経平均がしっかりとした推移だったことから、ドルがじり高となり154円台後半で推移。なお、トランプ次期大統領がケビン・ウォーシュ氏を財務長官に起用し、後に連邦準備制度理事会(FRB)議長に指名する可能性を検討していると報じられたが、為替への影響は限定的だった。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:154円49銭
高値:154円73銭
安値:153円97銭
終値:154円70銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:161円86銭
高値:161円92銭
安値:161円20銭
終値:161円89銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値: 100円60銭
高値: 101円69銭
安値: 100円27銭
終値: 100円40銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:194円52銭
高値:194円56銭
安値:193円79銭
終値:194円44銭

日経平均(日本時間9時―15時30分)
始値:38146円98銭
高値:38420円63銭
安値:38085円13銭
終値:38283円85銭(前日比+257円68銭)

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

17時15分、欧、11月仏製造業PMI(速報値)、前回:44.5、市場予想:44.6
17時15分、欧、11月仏サービス業PMI(速報値)、前回:49.2、市場予想:49.1
17時30分、欧、11月独製造業PMI(速報値)、前回:43.0、市場予想:43.1
17時30分、欧、11月独サービス業PMI(速報値)、前回:51.6、市場予想:51.7
17時30分、欧、ラガルドECB総裁が講演
17時40分、欧、デギントスECB副総裁がイベント講演
18時00分、欧、11月ユーロ圏製造業PMI(速報値)、前回:46.0、市場予想:46.1
18時00分、欧、11月ユーロ圏製造業PMI(速報値)、前回:51.6、市場予想:52.1
18時30分、英、11月製造業PMI(速報値)、前回:49.9、市場予想:50.0
18時30分、英、11月サービス業PMI(速報値)、前回:52.0、市場予想:51.9
22時00分、欧、ナーゲル独連銀総裁とビルロワドガロー仏中銀総裁が討論会に出席

23時45分、米、11月製造業PMI(速報値)、前回:48.5、市場予想:48.8
23時45分、米、11月サービス業PMI(速報値)、前回:55.0、市場予想:55.2
23時45分、米、11月コンポジット業PMI(速報値)、前回:54.1、市場予想:54.1
24時00分、米、11月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)、前回:73.0、市場予想:73.0
24時45分、欧、シュナーベルECB理事が討論会に出席
32時15分、米、ボウマンFRB理事がAIに関する討論会に出席

※予定は変更することがございます。

【今晩の海外時間の見通し】

本日の海外時間は、11月製造業PMIなど米経済指標の結果を見極める展開となりそうだが、ドルの動きが鈍っていることから影響は限定的となる可能性は高い。

ドルインデックスは昨年10月上旬以来となる107水準まで上昇したが、ドルは154円台後半に留まっている。市場では12月18-19日に実施される年内最後の日本銀行による金融政策決定会合での追加利上げ実施観測が高まっていることが円安のブレーキ役となっている。

18日の講演で、植田和男日銀総裁は、経済や物価が見通しどおりに推移してもそのつど利上げをするわけではないとした上で、「金融政策決定会合ごとに経済データなどを確認して、適切な利上げのタイミングを判断していく」との姿勢を示した。また、21日の経済フォーラムにおいて、植田総裁は12月に向けて「まだ一カ月程度ある。それまでの期間に非常に多くのデータや情報が利用可能となるだろう」と述べた。

どちらの発言内容もこれまでの発言と大きな違いはない。ただ、日銀及び植田総裁が、10月末の日銀会合にて「「時間的余裕はある」との表現を今後使用しない」と方針転換したことを受けて、市場では12月会合での追加利上げの可能性があることを強く意識。今週の植田総裁の発言内容が以前と変わっていないことから、追加の利上げ実施観測がより高まっており、円安進行の防波堤となっている。

日足の一目均衡表では、転換線、基準線ともに上向きでトレンドは強い。転換線水準まで調整する場面も見られたが、19日にやや長い下影を残したことから、右肩上がりの強いトレンドが継続する可能性もありそうだ。15日の長い陰線を吸収できるか注目したい。

今晩の海外時間では、米経済指標に注目も日銀による利上げ観測が強いことからドルは上昇しにくいか。上値メドは155円40銭、下値メドは154円20銭とする。

東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に

ドル円日足

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