豪ドル/円(AUD/JPY)の為替チャート・予想・見通し

豪ドル(AUD)の見通し

豪ドル/円、強い上値抵抗を抜けられない状態。中期トレンドは弱気の流れ。

4/19に発表された3月のオーストラリアの失業率は5.5%と予想通りの結果となりましたが、新規雇用が+4,900人と市場予想の+20,000人を大きく下回りました。内容的にもフルタイムの雇用者が減少しており悪材料ではありますが、雇用市場が引き続きタイトな状態にあることから、為替相場には大きな影響を与えませんでした。豪州中銀は健全な雇用市場と消費が支えとなり、景気拡大の流れが継続すると予想しています。また、将来の利上げの可能性にも触れていますが、当面はインフレ達成に向けて現在の政策金利を維持する方針としています。一方、地政学的リスクの緩和や、アメリカの長期金利の上昇傾向を映して、足元の為替相場はドル全面高の流れに変化しつつあり、豪ドルは対ドル、対円で上値が重い展開となっています。 チャートを見ると、日足は3/23に付けた80.50を直近安値として下値を切上げる流れを維持しており、上値余地を探る動きが継続中ですが、1/31に付けた88.50を戻り高値として上値を切り下げる流れには変化が認められず、この日足の上値抵抗は83.80-90にあり、日足の実体ベースではこれを上抜け切れない状態が続いています。また、4/13の上ヒゲの長い陽線が上値トライに失敗した形で終えており、この日付けた84.08を直近高値として上値を切り下げ始めており、日足の形状が悪化し始めています。日足の上値抵抗は83.70-80と84.50-60に、下値抵抗は82.80-90、82.00-10にあります。21日移動平均線は82.24にあり、短期トレンドをサポートしていますが、120日、200日線は85.21と86.25に位置しており、中期トレンドは豪ドル弱気の流れにあります。(4/20)

AUD オーストラリアドル FX AUD/JPY 到達確率チャート

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豪ドル(AUD)相場に関する経済カレンダー

日本円(JPY)相場に関する経済カレンダー

現在の豪ドル相場の焦点

・中国の景気減速一服 ◎→
・資源価格下げ止まり ○→
・金融緩和策の継続見通し ○↓
・国内ファンダメンタルズの相対的な安定○↑

現在の日本円相場の焦点

・北朝鮮をめぐる地政学リスク ○
・日米金利差の拡大
・日銀金融緩和縮小の動き
 

豪ドルの為替レート推移

2005年末 2010年末 2015年末  
為替レート(対円) 86.28 83.02 87.60
為替レート(対ドル) 0.7328 1.0233 0.7286

日本円の為替レート推移

2005年末 2010年末 2015年末  
為替レート(対円) 117.75 81.12 120.22

オーストラリアの経済指標の推移

2005年末 2010年末 2015年末   豪ドルへの
影響度 方向性
政策金利 5.50% 4.75% 2.00% 1.50% AUG 16  
市場金利(3ヶ月)為替先物より算出(オファー) 5.69% 4.93% 2.42% 1.80% (18/1)  
市場金利(10年)カレンシースワップ 5.71% 6.09% 3.10% 2.93%(18/1)    
株価指数 4,763 4,745 5,295 6,015(18/1)    
実質GDP 1.80% 2.60% 2.50% 2.80% SEP 18  
消費者物価指数 2.80% 2.80% 1.70% 1.80% SEP 17  
失業率 5.10% 4.90% 5.80% 5.40% SEP 17    
経常収支 -5.80% -3.10% -5.20% -2.00% SEP 17    

A$高/A$安

日本の経済指標の推移

2005年末 2010年末 2015年末   日本円への
影響度 方向性
政策金利 0.15% 0-0.10% 0-0.10% -0.1-0.1  
市場金利(3ヶ月)為替先物より算出(オファー) 0.10% 0.34% 0.18% -0.03%(18/1)  
市場金利(10年)カレンシースワップ 1.61% 1.17% 0.53% 0.29%(18/1)  
株価指数 16,111 10,229 19,034 23,800(18/1)  
実質GDP 1.90% 3.50% 0.80% 2.50%(SEP 17)  
消費者物価指数 -0.10% 0.00% 0.20% 0.60%(SEP17)  
失業率 4.40% 4.90% 3.30% 2.70% (SEP17)    
経常収支 3.72% 0.54% 3.29% 4.00%(SEP 17)  

円安/円高

オーストラリアの長期経済予測

3ヶ月後 半年後 2018年 2019年   豪ドルへの
影響度 方向性
先物による政策金利予想 1.50% 1.60% 1.80% 2.17%  
実質GDP予想 2.20% 2.00% 2.80% 2.80%    
消費者物価指数予想 2.00% 2.10% 2.20% 2.30%    

A$高/A$安

日本の長期経済予測

3ヶ月後 6ヶ月 2018年 2019年   日本円への
影響度 方向性
先物による政策金利予想 -0.0% -0.0% -0.0% -0.0%  
実質GDP予想 1.90% 1.40% 1.30% 1.00%  
消費者物価指数予想 0.40% 0.80% 0.80% 1.80%    

円安/円高

オーストラリアの政治・社会情勢

日本の政治・社会情勢

オーストラリアの経済情勢

主要輸出産品が石炭・鉄鉱石の典型的な資源国。輸出先は日本についで中国が多く、2012年以降の中国経済の低迷の影響を受ける形で景気が減速した。しかし、金利の引き下げが住宅価格等の資産価値を押し上げており消費を下支えしていることから下げ止まりへの期待もある。今後の中国経済の減速度合い、国内の鉱業からそれ以外への投資シフトの進展等がオーストラリア経済が踏みとどまれるか否か分かれ目となるだろう。

日本の経済情勢

政府・日銀による金融緩和が続く中、アベノミクスに一定の効果が見られており経済は上向き加減。ただし、引き続き原油安などの要因でぐインフレ率は低く、日銀は2%のインフレ目標の期限を数度にわたって後ろ倒しにするなど、回復力は当初見込みより弱い。そうした中で日銀は2016年2月16日より金融機関の日銀への当座預金の一部に史上初のマイナス金利を適用することを決めたが、イールドカーブ全体が低下、長期金利低下の金融機関等への弊害が大きく11月には短期長期両方の金利を誘導するイールドカーブコントロールに方針を変更。

豪ドル通貨の概況・特徴

国民総生産に占める一次産業の割合は必ずしも高くないのだが、輸出品の中での石炭・鉄鉱石などの鉱物資源の割合が高いことから、オーストラリアドルは典型的な資源国通貨として取扱われている。そのため為替相場は商品相場の影響を強く受ける。また、オーストラリアの場合は資源の主要輸出先であり消費国である中国の経済動向の影響を受けやすい。以前は高金利通貨の代表的存在だったが、絶対水準ではすでに高金利とはいえない。ここ5年ほどは金利の長期低下傾向に伴い対ドルでの豪ドル安が進んでいるが、3年ほど前からは円安も進行しているため対円では横ばい推移。

日本円通貨の概況・特徴

比較的経済が安定していて、戦争等の地政学的リスクからも遠い日本の通貨円は、このところスイスフラン等と同じ「危険避難通貨」として取り扱われる傾向があり、経済危機、戦争等のリスクが世界的に発生すると「有事の円買い」が発動されることが多い。そのためリーマンショック後の世界の経済危機に際してはゼロ金利の円に買いが集まり2011年から2012年にかけては80円を割る局面もあった。しかし、安部政権発足とともに黒田日銀総裁の追加金融緩和策とアベノミクスの相乗効果と、世界的な危機の後退から2013年以降円売りが進んだ。
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