ユーロドルECB理事会後下落、日中は横ばい(10/26夕)

ユーロドルは昨晩のECB理事会後のドラギ総裁記者会見を機に急落、直近の安値を下回り海外時間に1.1356まで下値を拡大しました。

ユーロドルECB理事会後下落、日中は横ばい(10/26夕)

ユーロドルECB理事会後下落、日中は横ばい

ユーロドルは昨晩のECB理事会後のドラギ総裁記者会見を機に急落、直近の安値を下回り海外時間に1.1356まで下値を拡大しました。
その後本日東京時間は新規材料不足と今晩の米第3四半期GDP公表を前に手控え気分が強く、1.1358-84の狭いレンジでの取引に終始しました。

昨晩のECB理事会では資産買い入れ縮小スケジュールを含め予想通り政策は不変、その後の記者会見で、ドラギ総裁は最近の経済指標の情報が予想より幾分弱いとしながらも、欧州経済の幅広い拡大とインフレ圧力が徐々に高まる基本シナリオに変更は無く、リスクは概ね均衡していると述べました。また、ドラギ総裁はイタリアの財政問題に関しても「妥協点を見つけられると感じている」と楽観的な見方を示しました。

従来からECBは資産買い入れ停止後も十分緩和的な政策を続けることを明言しており、その背景には今回のような短期的な景気下振れリスクも想定されているため、ドラギ総裁の受け答えは内容的には模範解答に近い違和感のないものでしたが、市場はドラギ総裁のやや楽観的に過ぎる見方に虚勢を感じたためか、会見後ユーロは反落、対ドルで1.14を割り込みました。

テクニカルにはユーロドルは引き続き昨日指摘のネックライン(本日1.1375近辺)に絡む動きですが、既に何度か下抜けており、もう一押しあれば年初来安値1.1301に達するレベルと言えます。ただ、ユーロドルは今週3段の下げを経験しており、週末要因もあり一旦買い戻しが入りやすい局面でもあります。上値は21日移動平均線1.1505や転換線の1.1488もやや遠く、5日移動平均1.1415あたりまででしょうか。

本日この後21:30には米第3四半期GDP速報の発表があります。前回は年率+4.2%と高い伸びを示した米GDPの今回の市場コンセンサスは前回ほどではないものの引き続き高い+3.3%。このところ荒れ模様の続く米株式市場を沈静化させうる内容となるか注目されます。
他には同時刻に米個人消費、コアPCE、23:00にはミシガン大消費者マインド指数の発表があります。

序盤の欧州株価指数先物は米株先物軟調を受けてほぼ全面安の展開です。

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