ランド円レポート月曜版(2022年10月10日)

ドル円に比べてドルランドの方がよりドルの動きへの反応が強かったことからランド円は週前半にランド円が買われ週後半は売られる、行って来い相場になったと言えます。

ランド円レポート月曜版(2022年10月10日)

ランド円レポート月曜版

〇先週のランド円、安値7.96高値8.17レベル、週前半買われ後半は売られる一週間かけた行って来い相場
〇予想より弱い経済指標や計画停電実施がランド売り材料となるも、週初の安値は下回らず
〇メジャー通貨と同様、米金利の動きに影響を受けやすく、FRB関係者の発言と米国CPIが注目材料に
〇7.83〜7.93レベルが強いサポートとなりやすい一方、下抜けると大きく下げる可能性も
〇今週は7.85レベルをサポートに、8.10レベルをレジスタンスとする週とみる

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「前週レンジに上下させ、下値は8月2日安値7.84を考慮し、7.85レベルをサポートに、8.10レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.96レベル、高値が8.17レベルと、予想レンジよりもランド高で推移した一週間となりました。

先週のランドは、まず全体的なドルの動きとして、米金利に連動した週前半はドル安、週後半はドル高という動きがドルランドで見られました。ドル円とドルランドの動きとしてはほぼ同様の動きをしていましたが、ドル円に比べてドルランドの方がよりドルの動きへの反応が強かったことからランド円としては、週前半にランド円が買われ週後半は売られる、一週間かけての行って来い相場になったと言えます。

南アの材料としては週後半にいくつか出た経済指標が軒並み予想よりも弱かったこと、またエスコムによる計画停電が10日から実施されることがランド売り材料とされましたが、週初の安値は下回らなかったことから、明確な悪材料というほどにはならなかったようです。今週はドル円ユーロの週報でも書きましたが、現在の為替市場は米金利の動きに最も影響を受けやすく、FRB関係者の発言と米国CPIが注目材料となることはメジャー通貨と同様と見てよいでしょう。

大きな材料も見当たりませんのでテクニカルな分析に入りますが、今週はランド円の週足チャートから見て行きます。

ランド円レポート月曜版

黄色のラインマーカーを引いた水準ですが、ラインマーカーの幅は上限が実体ベースの安値、下限が下ヒゲの安値となっていてこの水準(7.83〜7.93)が強いサポートとなりやすい一方で、下抜けると大きく下げる可能性がある水準と言えます。以前から示している8月2日安値7.84もまさにこの下限に相当します。

先週も含めて最近の安値圏は7.91レベルとこのラインマーカーの水準内に当たりますので、今後ドル高の動きがよりドルランドに影響しやすいという先週のような動きが出てくると注意が必要です。

いつもの4時間足チャート上からランド円、ドルランド、ドル円)もご覧ください。

ランド円レポート月曜版 2枚目の画像

下の赤の水平線は8月2日安値7.84で同水準よりも上で推移している限りにおいてランド円も崩れることは無そうですが、一方で高値を着実に切り下げる動きも続けています。今週は下の水平線(赤)と上のレジスタンスライン(ピンク)に挟まれるレンジ内での動きを考え、7.85レベルをサポートに、8.10レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。

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