ランド円レポート月曜版
〇先週のランド円、安値が6.80、高値が7.01レベルで一時的に7円の大台回復の場面も
〇7〜9月期GDPは予想を大きく上回る前期比+66.1%
〇新型コロナ感染者数急増、10日には1日あたりの感染者数が8000人を超える
〇店舗の営業規制や酒類の販売規制といった動きが出てくる可能性も
〇今週は6.80レベルをサポートに6.97レベルをレジスタンスとする流れ
まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「これまでのもみあいを続けると考え、6.70レベルをサポートに、6.90レベルをレジスタンスとする流れ」を見ていました。実際のレンジは、安値が6.80レベル、高値が7.01レベルとなり、想定よりもランド高での取引となり、一時的に7円の大台回復の場面も見られました。
先週のランドは、火曜にこれまでテクニカルなサポートとなっていたドルランドの15.10レベルを下回るとランド円でもレジスタンスとなっていた6.91を上抜け、とテクニカルな買いが先行しました。水曜には7〜9月期GDPが発表され、予想を大きく上回る前期比+66.1%となったことから一段高、翌日にランドの週間高値となったドルランドが14.87レベル、ランド円が7.01レベルをつけました。
しかし、どちらも週末を前にして利食いが出る中で、規制緩和によって新型コロナ感染者数が急増し10日には1日あたりの感染者数が8000人を超えてきたことから、改めて何らかの制限を行う可能性に言及したこともあって上値が重たい展開となっています。
今週は経済指標では火曜のPPIが注目される程度ですが、高止まりしている感染者数から店舗の営業規制や酒類の販売規制といった動きが出てくる可能性があり、規制内容が大きいようだとランド売りにつながりやすくなるでしょう。ランド円も大台を見て達成感もあるだけに注意が必要です。
ランド円は久しぶりの7円示現となったので、まず週足チャートから見てみましょう。
2019年末の高値と今年の安値の61.8%戻しが6.98となっていて、大台7円はテクニカルにもいったん調整が入りやすい水準であることがわかります。短期的には高値をつけたという前提で、いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
ランドが対円、対ドルで高値をつけた中で、ドル円も上値が重くなってきていますので、戻りは限界的と考えた方がよさそうです。7円の大台よりも6.97円レベルで上値が重たく見えること、上がる前にもみあっていた6.82水準ではいったん買いも出てきそうなことから、今週は値幅もやや狭くなってきそうな印象です。
今週は直近の値動きから判断して、6.80レベルをサポートに6.97レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。
注:ポイント要約は編集部
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