ランド円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが「以前のレンジに戻る動きを考え6.20レベルをサポートに、6.40レベルをレジスタンスとする流れ」を見ていました。実際のレンジは安値が6.12レベル、高値6.42レベルと、以前のレンジを下抜ける展開となってきました。
先週のランドは、週初から大きく下げる展開でスタートしましたが、同じ時間帯にドル建ての金が大きく値を下げていたことが最初のきっかけとなりました。そして、その下げが9月安値を下抜けたことから、テクニカルなランド売りを誘うことに繋がりました。また米国と中国との対立もひとつ保留になるとまた次が出てくるといった状態で、今週の大統領選TV討論会に向けて懸念が広がったということもランド売りの材料になったと考えられます。
今週は南アの経済指標も多く発表されますが、大統領選討論会も含めてランド売りに繋がる材料により反応しやすい流れは続くと見てよいでしょう。こればかりは実際に結果を見ないと何とも言えませんのでテクニカルに見てみましょう。いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
先週はドル円(下段)もドル高でしたが、それ以上にドルランド(中段)でのドル高・ランド安の方が動きが大きいことがわかります。ここからの動きを考えると8月安値5.96と9月高値6.50のフィボナッチリトレースメントを考えることになりますが、78.6%(61.8%の平方根)押しの水準が6.07となっています。同水準から大台6円が今後の下げていく流れでのターゲットとなります。
いっぽう上値は先週初に下げた後の戻り高値6.31を考えることが妥当です。今週はもう一段のランド売りが出やすいと見て、6.05レベルをサポートに、6.30レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。
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