トルコリラ円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが、トルコリラ円は「史上最安値を更新する可能性が高く大台14.00をサポートに、14.80レベルをレジスタンスとする流れ」を見ていました。実際のレンジは安値が14.31レベル、高値14.53レベルと、最近としてはかなり狭いレンジの中でのもみあいに終始しました。
先週のトルコリラ円は週半ばまでは全くの動意無し、週後半のパウエルFRB議長の講演から安倍首相の辞意表明まではドル円の動きを小さくしたような値動きでやや上げたものの上げきれずに安値圏に押して引けています。またトルコの材料としては地中海東部における天然ガスの主権問題があり、27日にはギリシャ軍の戦闘機が近づいたため、トルコ軍の戦闘機が対応したと発表し、実際にトルコの戦闘機がギリシャの戦闘機を追尾した映像も公開されました。
当然、ギリシャだけでなくEUも反発しトルコに対しての制裁を検討という発表をしましたが、この件はしばらくはトルコにとっての悪材料となり、上下ともに値幅を狭める中で、史上最安値をトライするきっかけになりかねないと考えられます。毎週史上最安値の可能性と書いていますが、どう考えても悪材料が多いとしか思えませんので、今週も最安値をトライするシナリオは継続です。
いつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。
ピンクのラインで示したレジスタンスラインと史上最安値の水平線に挟まれるレンジを継続していますが、だいぶ煮詰まってきた感があり、抜けるとしたらやはり史上最安値更新の可能性が高いチャートと言えます。
今週もリラ円は史上最安値を更新する可能性が高く大台14.00をサポートに、14.60レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。
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