ランド円レポート月曜版(2020年8月31日)

先週のランドは、これまでの対ドルでのランド買いの流れが続き週初からランド円でもランド買いが先行してのスタートを切りました。

ランド円レポート月曜版(2020年8月31日)

ランド円レポート月曜版

〇ランド円、安値6.14レベル、高値6.36レベルで予想よりやや強い上昇トレンド継続
〇ドル円以上にドルランドでのドル売りが進んだことで、結果としてランド円が上昇
〇今週、南ア貿易収支や製造業PMI発表されるが、予想から大きくずれなければ特に動きなし
〇今週は6.20レベルをサポートに6.50レベルをレジスタンスとする流れ

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが「緩やかな上昇トレンドを継続しやすいと見て、6.05レベルをサポートに6.30をレジスタンスとする流れ」を見ていました。実際のレンジは、安値が6.14レベル、高値が6.36レベルとなり、予想よりもやや強い地合いでの上昇トレンド継続となりました。

先週のランドは、これまでの対ドルでのランド買いの流れが続き週初からランド円でもランド買いが先行してのスタートを切りました。その後週前半は米中通商協議の進展期待とドル円での円売りの動きもあってランド円は6.35まで上昇しましたが、パウエル議長講演の前後のドル売りとドル買いという動きはドル円もドルランドも似たような動きを示し、週前半にランド買いが先行していた分の調整もあり、どちらかというとポジション調整による売りが目立ち金曜には6.21まで押していました。

意外だったのは安倍首相が辞任表明した動きです。ドル円も主要なクロス円も円高に触れましたが、ランド円は金曜には終日ランド買いの動きとなり、6.36と週間高値を更新しての週末クローズとなりました。つまり、ドル円以上にドルランドでのドル売りが進んだことで、結果としてランド円が上昇したことになるのですが、ランド買いの材料があったのかというと金曜に取り立てて材料が出たわけではありません。ドルランドで週間安値を下抜けたというテクニカルな動きがランド円上昇に寄与したものと考えられます。

それ以外では最近の南アフリカ関連で新しい材料は見当たらず、長期的な景気や財政の問題、比較的最近のこととしては新型コロナのロックダウン緩和といったあたりで、目新しいものはありません。今週も南アの経済指標では貿易収支や製造業PMIといった数字が出ますが、よほど予想からずれた数字が出て来ない限りは大きな動きに繋がるものとは思えず、引き続き米国材料やドルの動きを気にしておくべきかと思います。

早速テクニカルな見方に移りますが、今週はまずドルランドの日足チャートからご覧ください。

ランド円レポート月曜版

先週金曜のドル売りの陰線が長く、動きとしてはドル円以上のドル安となっていたことがよくわかります。また6月以降の動きを見ると、6月安値16.335でもって7月は何度か反発し8月高値をつけ、今回も金曜の下げが大きかったことから改めて6月安値が視野に入ってくることとなりました。また8月高値を起点に逆N波動(ピンク)を考えると、100%エクスパンションは16.047となり、安値を下抜けた場合のターゲットが16前後となってくるであろうことがわかります。

ドルランドでは引き続きランド買いが入りやすそうだという前提でいつものチャートも見てみましょう。4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。

ランド円レポート月曜版 2枚目の画像

ここでは上段のランド円の動きのみ見ていきますが、青の水平線は7月高値と8月安値の78.6%(61.8%の平方根)戻しが6.42、またごく直近の21日安値を起点に上昇N波動(ピンク)を考えると78.6%(61.8%の平方根)エクスパンションが6.41(ピンクのターゲット)と重なります。また同水準は7月28日高値とも近く、ここを上抜けてくるとランド円は一段高となる動きになりそうですし、今の動きはそちらに向かっていると見てよさそうです。すると次のターゲットは上昇N波動の100%エクスパンションである6.47(ピンクのターゲット)、大きくは6.50を視野に入れる展開となります。

今週もランド円は上昇トレンドを伸ばして来る可能性が高く、先週後半の押しの水準6.20レベルをサポートに6.50レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

注:ポイント要約は編集部

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