ランド円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが、ランド円は「底堅い動きを続けやすいものの戻りも徐々に鈍くなってくることを考え、大台6.00レベルをサポートに、テクニカルなターゲットである6.25レベルをレジスタンスとする流れ」を見ていました。実際のレンジは安値が6.02レベル、高値6.20レベルと、予想したレンジの中で更に狭い値幅に留まった一週間となりました。
先週のランド円は週初の下げと週後半の上げという動き自体はドル円と変わりません。その中でドルランドはわずかにドル売り・ランド買いの動きになっていた程度ですが、先週からのロックダウンレベルの緩和がやや好感されたというところでしょうか。またドル建ての金が高いことも本来ならばランド買いと結び付けられるのですが、現状では工業生産が低迷していることからあまり材料視はされていない様子です。
そして、悪材料はコロナ禍でさらに低迷する国内経済やエスコム問題など何も変わっていないことや、今週の共和党全国大会でトランプ大統領がバイデン候補との差を縮めるための中国との対立激化を更に煽るようなことがあるとすると、これはランド売り材料となります。というよりもクロス円全体での円買いとなるでしょう。国内政治がうまく行かない時は外に目を向けさせるというのはよくあるだけに一応注意です。
テクニカルにはいつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
現状はピンクの上昇チャンネルの中を7月高値と8月安値の半値戻し6.25(青のターゲット)に向かって進んでいる構図は先週と同じです。今週のランド円も新たな材料が出て来なければ緩やかな上昇トレンドを継続しやすいと見て。6.05レベルをサポートに6.30をレジスタンスとする流れを見ておきます。
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