ランド円ショートコメント(20/5/4)

先週のランド円は、週初を安値にじり高の展開を辿り木曜に高値をつけたのですが、その後急速に値を下げ週末には一週間かけての行って来いの値動きを見ることとなりました。

ランド円ショートコメント(20/5/4)

ランド円ショートコメント

まず、先週の振り返りですが「テクニカルなターゲットから5.50レベルをサポートに、5.80レベルをレジスタンスとする流れ」を見ていました。実際のレンジは、安値が5.62レベル、高値が5.90レベルと、予想よりも強い値動きを見せた一週間となりました。

先週のランド円は、週初を安値にじり高の展開を辿り木曜に高値をつけたのですが、その後急速に値を下げ週末には一週間かけての行って来いの値動きを見ることとなりました。ランドの値動きは対ドル、対円ともNYダウの先物のチャートと非常に似通っていて、材料的には前半の買いはリスクオン、後半の売りはリスクオフと新興国通貨らしい連動を見せていました。

南アフリカの場合、最大の貿易相手国である中国の経済状況の影響も大きいのですが、新型コロナウイルスに関しては一足先に終息して経済活動再開へと向かっていますが、トランプ大統領が中国への制裁といった発言もしていますので、このあたりは今後どうなるのかは要注意です。しかし、今回の発生源から拡散させてしまったことへの対応の遅れが世界的なパンデミックを引き起こしたことは間違いありませんので、コロナ前とコロナ後では主要国の中国に対する態度は大きな違いが出てくる可能性が高そうで、このあたりは南アフリカにとっても悪材料となってくるでしょう。

テクニカルにもあまり地合いはよくありません。いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。

ランド円ショートコメント

ランド円、ドルランド、ドル円 四時間足

先週の上げた後の下げで、週初はいったん反発してはいるものの次に下げる時には5.60レベルを3度目のトライとなり、下抜けしてくるとテクニカルに下げが加速しやすいチャートと言えます。上がったところを丁寧に売るイメージで、今週は5.50レベルをサポートに、5.80レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。

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