ランド円ショートコメント(2020年3月16日)

月曜の原油急落をきっかけにしたリスクオフの動きで一気に6円の大台割れとなりましたが、そこが安値となり週末に向けてはじり高の展開を辿りました。

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ランド円ショートコメント(2020年3月16日)

ランド円ショートコメント

まず、先週の振り返りですが、当面はランド円には戻り売りが強まる可能性が高いことも考え「5.86レベルをサポートに6.66レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が5.99レベル、高値が6.73レベルと、予想よりは底堅い動きの一週間となりました。

先週のランド円は、前週にGDPの発表でリセッション入りしムーディーズによる同国経済の見通しに厳しい見方も出た中で月曜の原油急落をきっかけにしたリスクオフの動きで一気に6円の大台割れとなりましたが、そこが安値となり週末に向けてはじり高の展開を辿りました。

ただ、南アフリカを囲む環境自体が改善しているわけではありませんし、南ア国内でも新型コロナウイルス感染者が拡大しているなど、状況は悪化していると見ることもできます。しかも北半球はこれから春そして夏と予定では感染終息に近づいていくはずですが、南半球はこれから秋冬を迎えることとなります。そして来週にはムーディーズの格付け見直しを迎えますが、ジャンクになることによる金融市場の一段の混乱を回避するため、格付け見直しの延期や現状維持といった配慮がされる気がしてなりません。

そして今週最大の注目は19日の南ア中銀の政策金利決定会合です。現在6.25%で今回は0.25%の利下げを行い6.00%がコンセンサスとなっていますが、主要国が軒並み想定以上の大幅利下げに踏み切る中で南アも0.50%の利下げを行い5.75%としてもおかしくはありませんし、個人的にはコンセンサスよりも大きめの利下げを行う可能性は高いと見ています。

利下げの影響は金利差縮小によりランド売りに動きやすいはずですが、今週も米国株を中心としてリスクオフとリスクオンの巻き返しによる円要因のほうが影響は大きそうですから他市場も見ながらということになるでしょう。

テクニカルには、いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。

ランド円ショートコメント

上側のレジスタンスラインはきれいで毎週高値を抑えてきています。下値については平行ラインを引いて下降チャンネルを引いてみましたが、先週の安値と重なる大台の6.0円というところもサポートとなりそうです。今週も基本的に上値の重たい展開を継続しやすいことは変わらなそうですから、6.00レベルをサポートに6.70レベルをレジスタンスとする週とします。

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