ランド円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが、材料的にもテクニカルな観点からも下げを継続しやすく「7.10レベルをサポートに7.40レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.25レベル、高値が7.47レベルと、思ったよりも堅調な動きの一週間となりました。
先週のランド円は、新型コロナウイルスの感染拡大の割には中国を最大の貿易相手国とする南アフリカへの影響は無かったに等しいというところでしょうか。値動きも上下ともに値幅を狭めていく収束パターンとなってきていて、次の材料を待っているという感じです。
この次の材料というのが2月26日に予定されている南アフリカの2020/2021年度予算案発表であることは間違いありません。今週もCPIの発表はありますが、市場参加者の注目はエスコムや南ア航空といったお荷物を抱える同国の予算案です。そして、この予算案次第では3月に予定されているムーディーズの格付け見直しでジャンク(投資不適格)となる可能性もありますので、それまでは新型コロナウイルス問題もあってランドの上値は抑えられやすいと見るべきです。
いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
現時点ではトライアングル(三角もちあい)の中での動きを継続中ですが、ランド売りが出てくるとレジスタンスと平行に引いた下降チャンネルへと動きが変化してくる可能性があります。いまはまだ何の兆候も見られませんし、来週には大きなイベントを控えていますので今週はトライアングルを抜けても横方向の動きと見てよさそうです。
今週は上述の通りイベント前のもみあい継続となりやすいと見て、過去2週間のレンジとなっている7.23レベルをサポートに7.48レベルをレジスタンスとする週とします。
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