オーストラリアドル週報(2020年1月第5週)

豪ドル/円、短期トレンドに変化。一段の下落リスクに注意。

オーストラリアドル週報(2020年1月第5週)

豪ドル/円、短期トレンドに変化。一段の下落リスクに注意。

29日に発表されたオーストラリアの10-12月期の消費者物価指数(CPI)は、前期比+0.7%、前年比+1.8%とともに予想より高かったものの、市場の反応は鈍く、むしろ新型肺炎ウィルスの拡大が、世界経済への悪影響を及ぼす懸念からリスク回避的な動きが継続しました。また、本日(31日)発表された10-12月期の生産者物価指数(PPI)は前期比+0.3%、前年比では+1.4%となり、為替相場は直後に小幅上昇したものの、WHOによる非常事態宣言の発動もあり、影響度を見極めたいとの思惑から積極的な豪ドルの買い戻しにも繋がっていません。

チャートを見ると、日足は1/16に付けた76.25を直近高値として上値を急角度で切り下げています。この間に1/27の陰線が74円割れを見て、短期トレンドに変化が生じており、また、この陰線が昨年8月に付けた69.97を基点として下値を切り上げて来た流れからも下抜けており、中期的に見ても新たな下落トレンドに入った可能性が生じています。75円台を回復するまでは短期トレンドも変化せず、一段の下落リスクに注意が必要でしょう。日足の上値抵抗は73.60-70、74.00-10、74.50-60に、下値抵抗は72.50-60、71.90-00にあります。21日、120日、200日移動平均線は75.03、74.00、74.55に位置しており、全てを下抜けて短期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに入っています。

一方直近の週足は、陰線引けとなり、この足が昨年8月に付けた69.97を基点として下値を切り上げて来た流れから、下抜けた位置で終えており、トレンドに変化が生じています。また、今週は下値余地を探る動きが先行して74.00-10にあった週足の下値抵抗も下抜けており一段の下落リスクが生じています。今週の週足の上値抵抗は73.80-90、75.70-80に、下値抵抗は72.00-10、71.40-50にありますが、全て下抜けて越週した場合は70円方向への一段の下落リスクが生じます。31週移動平均線は74.08にあり、これを下抜けて短期トレンドが変化しています。また、62週線は76.11にあり、これにぶつかって上値を切り下げており、中期トレンドも“豪ドル弱気”の流れに代わりありません。

豪ドル/円、短期トレンドに変化。一段の下落リスクに注意。

豪ドル/円【週足】:1/30現在31週移動平均線は74.08にあり、これを下抜けて短期トレンドが変化。また62週線も76.11にあり、中期トレンドも“豪ドル弱気”の流れに変化ない)

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