シカゴポジション(CME)215
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年1月28日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。
ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴの豪ドルポジションは5週連続でショートを減らしましたが、先週は再度ネットショート8,200枚増加しています。中国発のコロナウィルスの影響で中国との貿易額多い豪州が狙いうちにされました。ポジションの内訳はロング2,300枚増、ショート10,500増となり、総枚数でも12,800増となっています。暫くはコロナウィルスの収束が見込めないので、材料的には豪ドルが弱い状況続きそうです。チャートを見ると、先週、「短期的な黒の豪ドル高トレンドライン下限を割りかけており…」としましたが、結局サポートを割れてしまい、現在は紫色の横ライン0.6700米ドルのサポートに向けて相場が動いています。もしこのラインを切ると、赤の豪ドル安トレンドライン下限に向けての動きになります。下限は現在0.6580〜90米ドル付近で推移しています。
実際の豪ドル米ドルは、10月初旬起点の豪ドル高トレンドライン下限を切ったことで、最大10月初旬底値の0.6670米ドル付近までの余地があるとしましたが、1週間でほぼダブルボトムの水準まで下落し、現在はこれ以上突っ込めない状況です。コロナウィルスの影響がまだ続きそうなので、豪ドルは弱い状況となります。当面は2009年2月の0.6270〜80、2008年10月の0.5950〜60米ドルの各底値付近が目途になります。週足の豪ドル安トレンドラインが0.6420〜0.6990で推移しているので、このラインに沿っての下落が予想され、この間にウィルスの材料が消えるのか続いているのかを確認することになりそうです。尚、上値は0.6750〜60、0.6780米ドルに抵抗線があり、後者を越えないと週足のトレンドライン上限方向にはトライできないことになりそうです。
(1豪ドル=0.6697ドル、2月3日13:50)
シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート
直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
オーダー/ポジション状況
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