ニュージーランドドル週報(2020年1月第5週)

NZ/円、短・中期トレンドともに“NZ弱気”。

ニュージーランドドル週報(2020年1月第5週)

NZ/円、短・中期トレンドともに“NZ弱気”。

今週はニュージーランドの重要経済指標の発表はなかったものの、先週から続いている中国発の新型肺炎ウィルスの感染が拡大傾向にあることから、引き続きリスク回避的な動きが主流となっており、NZドルは対米ドル、対円で上値を切り下げる流れが継続中です。

チャートを見ると、日足は1/16に付けた73.34を直近高値として上値を切り下げる流れにあり、この間に1/27の陰線が10/2に付けた、66.94を基点として下値を切り上げて来た流れから下抜けた位置で終えており、短期トレンドに変化が生じています。69.70-90ゾーンには強い下値抵抗が控えており、本来簡単には下抜けないポイントですが、短期トレンドが変化して間もないのですり抜けてもおかしくありません。短期トレンドは72.50超えで終えれば下値リスクが軽減されますが、中期トレンドがまだ弱く、74円台で越週しない限り、下値リスクを残します。日足の上値抵抗は71.00-10、72.20-30に、下値抵抗は70.20-30、69.70-90、69.50-60にあります。21日移動平均線は72.28にあり、これを下抜けて短期トレンドに変化が生じています。また、120日線、200日線は69.89と70.61に位置しており短期的な下値抵抗をとして働く可能性がありますが、トレンドが弱いので強い下値抵抗にもなり難いでしょう。

一方直近の週足は小陰線で終え、週足の下値抵抗を守って越週しましたが、今週は大きく下寄りのスタートとなり、昨年10月の66.94を基点とするサポートラインを完全に下抜けて推移しています。短期トレンドが変化して間もないため急反発にも繋がり難い状態で、続落の可能性により警戒が必要です。今週の週足の上値抵抗は72.00-10に、下値抵抗は69.90-00にありますが、69.80以下で越週した場合は68円方向への一段の下落リスクに注意が必要です。31週移動平均線は70.16にあり、短期的な下値抵抗として働く可能性が高いと見ますが、62週線は72.24にあり、この下に入り込んでおり、中期トレンドが弱い状態にあることを示しています。

NZ/円、短・中期トレンドともに“NZ弱気”。

NZドル/円【週足】:(1/30現在31週移動平均線は70.16にあり下値抵抗として働く可能性があるが、62週線は72.24にあり、これを下抜けて一段の下落リスクが点灯中。)

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