トルコリラ円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが、長期チャートのレジスタンスに上がってきたことから「18.40レベルをサポートに、18.80レベルをレジスタンスとする動き」を見ていました。実際のレンジは、安値が18.36レベル、高値が18.70レベルと、予想以上に上値が重たい一週間となりました。
先週のトルコリラ円は長期レジスタンスで反落したことが大きかったと思いますが、それ以外にもトルコ中銀が次回会合以降も利下げを継続するのではないかとの思惑から、インフレ率以下の政策金利となることへの懸念によるトルコリラ売りが出たこと、そして週後半以降の新型コロナウイルス感染者拡大懸念によるリスクオフ相場にトルコリラ円も下押し圧力が加わることとなりました。
そして、土曜にトルコ東部で大きな地震が発生し、多くの建物が倒壊し1600人以上の死傷者が出ているというニュースに加え、今朝はイラクの米国大使館にロケット弾が着弾というニュースによる地政学的リスクの問題も出ています。こうしたニュースによって、トルコリラ円はギャップダウンして始まり18.27レベルの安値をつけて以降も上値の重たい展開が続いています。今週は材料的にも上値の重たい展開が続きそうですが、チャートもご覧ください。
いつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)です。
チャート上部に見える長期レジスタンス(ピンクの太線)で見事に反落し、現状はかなりせまい値幅ではあるものの青い下降チャンネルに沿う形で長期サポートに向かっている動きと見ることが出来ます。
テクニカルにも上値の重たい展開を考え、年初来安値である大台18.00レベルをサポートに18.50レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。
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