ランド円ショートコメント(19/10/31)

月曜は東京市場が休場となりますので、今日のうちに注意喚起を兼ねランド円のショートコメントを上げておきます。

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ランド円ショートコメント(19/10/31)

ランド円ショートコメント 10月31日アップデート

明日は南アフリカにとって今週の最重要イベントである、ムーディーズによる格付け見直しが控えていますし、月曜は東京市場が休場となりますので、今日のうちに注意喚起を兼ねランド円のショートコメントを上げておきます。

昨日、南アフリカの中期財政計画が発表されました。
国営企業に関する部分が注目されていたのですが、国営電力会社エスコムに対する新たな支援計画、さらに国営航空会社SAAからの返済が遅れていることが示されていました。

このニュースを受け、昨夜のランドは対ドル、対円ともに大幅安となりました。
いつもの4時間足チャートをご覧ください。

ランド円ショートコメント 10月31日アップデート

(上からランド円、ドルランド、ドル円)

中期財政計画発表前後で、ドルランド(中段)は14.60レベルから15.10レベルへと3.4%のランド安、ランド円(上段)は7.45から7.22へと3.1%のランド安となっていることがわかります。ランドにとってはFOMCの前に大波乱となったのですが、こうした中で明日のムーディーズによる格付け見直し(時間未定)があるので、相当な注意が必要です。

現在、ムーディーズは大手格付け機関で唯一南アフリカを投資適格のBaa3(BBB−相当)、しかもアウトルック(見通し)を安定的としていました。しかし、前回ネガティブから安定的へと変更された後も南ア経済は思わしくなく、最近ではエスコムが足かせとなって南アの財政問題が改めて懸念される状況です。

これまでは安心して見ていた向きが大半だったと思いますが、格付けは投資適格のままでもアウトルックがネガティブに下げられる可能性もありそうです。そうなると、1日のNY市場(場合によっては引け後、その場合は週明け)でランドが一段安となり、ランド円が7円の大台を試すような動きに繋がるかもしれませんので、ポジション、オーダーの管理には細心の注意を払っていただきたいと思います。

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