ランド円ショートコメント(2019年10月21日)

安値が7.22レベル、高値が7.37レベルと想定通りではあったものの静かな値動きの一週間となりました。

ランド円ショートコメント(2019年10月21日)

ランド円ショートコメント

まず、先週の振り返りですが、急速に上がった反動の下げも考慮して「7.20レベルをサポートに7.40レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.22レベル、高値が7.37レベルと想定通りではあったものの静かな値動きの一週間となりました。

先週のランド円は、弱めの経済指標やエスコムのステージ2計画停電が悪材料となりました。南アのエスコムでは資金難による計画停電はこれまでにもありましたが、もっとも軽度のステージ1からステージ4まで4段階の計画停電レベルがあります。ステージ2というのは、1日2時間の停電を4日間に6回、もしくは4時間の停電を8日間に6回という頻度で停電になります。

思いのほか短いと感じるかもしれませんが、少なくとも鉱工業に与えるダメージは大きく、南ア経済回復の足かせになっていることは間違いありません。政府にとっての財政負担も大きく、このような状態で無事に11月のムーディーズ格付け見直しを乗り切れるのか、最大の不安材料です。

そして今週の南アですが、経済指標は23日のCPI程度、こちらは前回も予想も前年比で4.3%となっていて、大きく予想からずれなければ影響は少ないと思われます。米中通商協議関連のテーマもいったん主要材料からは落ちた感じです。

いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。

ランド円ショートコメント

先週の動きがあまりに緩慢とはいうものの、前週上昇後の踊り場という値動きでした。先週の安値圏では買いが出てきそうですが、上に引いてある水平線7.45は9月の戻り高値で、材料的にはここも簡単には上抜け出来ないでしょう。今週も基本的にもみあい横方向への動きを考え、7.23レベルをサポートに7.43レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

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