ユーロドル昨年安値を割り込む(19/3/8)

材料的にはユーロは弱気材料しか見当たらない状況ですがテクニカルではどうか、ユーロドルの週足チャートをご覧ください。

ユーロドル昨年安値を割り込む(19/3/8)

ユーロドル昨年安値を割り込む

昨日のECB理事会結果を受け、ユーロが全面安となりユーロドルは昨年安値1.1216を割り込んで2017年6月以来の安値となっています。ECB理事会では、これまでの夏以降の利上げ見通しを来年以降へと明確に後退させただけでなく、資金供給オペを9月から実施、2019年のCPIとGDPの見通しを大幅下方修正と、市場の予想を上回るハト派な結果となりました。
来週12日に予定されている英国議会でのブレグジット案採決を前に、ECBはカードを切ってきた感じです。これでブレグジットの波乱でも重なろうものなら再び量的緩和に戻らざるを得ないのではないかという決断です。しかし、裏を返せばそれだけ欧州の景気減速に対して警戒感を高めたと考えられます。

材料的にはユーロは弱気材料しか見当たらない状況ですがテクニカルではどうか、ユーロドルの週足チャートをご覧ください。

ユーロドル昨年安値を割り込む

2018年高値以降はピンクの平行線で示した下降チャンネル内での推移となっていて、2019年に入ってからもレジスタンスラインで何度も押していることから、このレジスタンスラインが上値を抑えていることは明確です。

一方、下値は昨年安値を割り込んだことから一段安を考えたいところなのですが、昨夜の安値圏はテクニカルにはいったんターゲットを達成したとも言えます。
2017年安値1.0341と2018年高値1.2555とのフィボナッチ・リトレースメントを表示してありますが、61.8%押しが1.1187(赤のターゲット)と、昨夜の安値1.1176はターゲットとほぼ同値といってよいでしょう。

市場参加者の一段安期待に反して、いったん下げの速度が弱まりもみあい、その後時間をかけて下値を試しそうです。慌てて突っ込み売りをせず、戻りを丁寧に売るチャンスがあるのではないか、テクニカルな観点からはそんなイメージが見えてきます。

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