NZ/円、上値余地を探る動きが継続中。上値余地が限られる可能性も。
NZ経済に大きな変化は認められず、緩やかな拡大基調を維持していますが、6日に発表されたオーストラリアの第4四半期GDPの結果が予想外の低成長に留まったことを受けて、豪ドル売りが強まったことから、NZドルもこれに連れ安となり、上値が重い状態となっています。
また世界経済の先行きに不透明感があることも積極的な買いに繋がり難くなっています。
チャートを見ると、日足は3手連続小陰線が出て上値を切り下げていますが、個々の足が下げ余力の強いものではないことや、下値を切り上げる流れを守っており、短期トレンドの変化は認められません。但し、75円割れで終えた場合は日足の形状が悪化して、下値リスクがやや高くなります。74.50割れで終えた場合は短期トレンドが変化して74.00近辺にある強い抵抗をトライする動きが強まり易くなります。逆に76.50-60の抵抗を上抜けて終えた場合は、下値リスクが後退して一段の上昇に繋がり易くなりますが、中期トレンドが強いわけではないので急伸にも繋がり難いと見られます。
日足の上値抵抗は76.00-10、76.50-60に、下値抵抗は75.00-10、74.60-70、74.00-10にあります。21日移動平均線は75.50にあり、これを守って推移しています。また120日、200日移動平均線は75.22と75.14にあり、トレンドをサポート中ですが、75円割れで終えた場合はやや下値リスクが高くなります。
一方直近の週足は値幅の小さい陽線引けとなり、上値トライの可能性を残していますが、単体では上昇エネルギーの強いものではなく、上値追いに失敗する可能性にも注意する必要がありそうです。現状は下値を切り上げる流れを維持し、短期トレンドは強い状態にありますが、週足の形状がやや弱くなっており、76.50超えで越週するまでは上値余地も拡がり難いでしょう。逆に74円台を維持出来ずに終えた場合はトレンドが変化して72円方向への一段の下落に繋がり易くなります。
今週の週足の上値抵抗は、76.50-60、77.00-10に、下値抵抗は74.80-90、74.00-10にあります。31週移動平均線は74.86に位置しており、トレンドをサポート中ですが、これを割り込んで越週した場合は下値リスクがやや高くなります。62週線は76.15にあり、週足の実体では上抜け切れずに押し戻されています。
NZ/円【週足】:(3/6現在31週移動平均線は74.86にあり、短期はやや強気。また、62週線は76.15にあり中期トレンドはNZ弱気の流れから抜け出していない。)
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