オーストラリアドル週報(2019年3月第1週)

豪ドル/円、短期トレンドは強気を維持。77.50割れで下値リスクが点灯。

オーストラリアドル週報(2019年3月第1週)

豪ドル/円、短期トレンドは強気を維持。77.50割れで下値リスクが点灯。

本日(7日)発表されたオーストラリア1月の小売売上高は+0.1%と市場予想の+0.3%より悪い結果となり、豪ドル売りが強まる場面が見られましたが、その後に発表された1月の貿易黒字が45億ドル超えとなり、市場予想の30億ドルを上回ったことから買い戻しの動きが強まりました。しかし、前日の6日に発表された第4四半期GDPが前期比+0.2%(市場予想:+0.5%)、前年比でも+2.3%(市場予想:+2.6%)に留まったことを嫌気して大きく値を下げた後だけに、反発力も鈍く上値の重い展開となっています。

チャートを見ると、直近の日足(3/6)は、悪化したGDPの結果を受けて79円台を割り込んで陰線が出ており、この足が2/8に付けた77.44を直近安値として下値を切り上げて来たサポートラインから若干下抜けた位置で終えて、日足の形状が悪化しています。
また、80円台乗せに再三失敗しており、80円が壁となった状態にあることから、80円超えで引けるまでは下値リスクにも注意が必要です。現状は短期トレンドの変化を確認するには至っていませんが、78円割れで終えた場合は下値リスクが点灯します。
さらに77.50割れで終えた場合は短期トレンドが変化して一段の下落に繋がり易くなります。日足の上値抵抗は79.20-30、80.00-10に、下値抵抗は78.00-10、77.50-60にあります。21日移動平均線は78.80に位置しており、若干下抜けていますが“ダマシ”の範囲内です。しかし、120日、200日線は80.00と80.71に位置しており、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れにあります。

一方直近の週足は値幅の小さい陽線で終え、下値を切り上げる流れを守って引けていますが、上昇エネルギーの強いものではないことや、80円超えトライに失敗して押し戻されており、上値の重い感が否めません。中期トレンドも弱い状態にあることから、年初から下値を切り上げて来た流れに変化が生ずる可能性にも注意が必要でしょう。
今週の週足ベースで見た上値抵抗は80.00-10、81.40-50に、下値抵抗は77.80-90、77.20-30にあります。全て下抜けて越週した場合は一段の下落リスクが点灯します。31週、62週移動平均線は80.03と81.78に位置しており、中期トレンドは豪ドル弱気の流れに変わりありません。

豪ドル/円、短期トレンドは強気を維持。77.50割れで下値リスクが点灯。

豪ドル/円【週足】:(3/6現在31週移動平均線は80.03に、62週線は81.78にありこれらを下抜けて中期トレンドは豪ドル弱気の流れにある。)

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