オーストラリアの2018年第4四半期GDP
本日(6日)発表された2018年第4四半期GDPは、前期に続いて予想を下回る結果となりました。3Qの前年比ベースが2.8%⇒2.7%に小幅下方修正されています。尚、昨日の予想時点から直前に4Qの前期比予想値が0.5%⇒0.3%に下方修正されたので、相場への影響が和らいだ形となっています。
豪州統計局の発表内容を見ますと、(括弧内は3Q)
最終需要の伸びは、民間家計支出の前期比伸びが0.4%に対して、政府支出が1.8%でしたので、この分が非常に貢献しています。一方、固定資本形成は大きく落ち込みGDPの足を引っ張っています。内訳として民間設備投資が▼1.3%の落ち込みで、更にこの中で住宅部門が▼3.4%と最大のマイナス項目になっています。
(1)四半期の伸び(緑の縦線)、前年比伸び(黒の線)
(出所:豪州統計局)
GDPと同時に発表された雇用者の報酬は、4Q期は+0.9%で前期よりは減少しましたが、統計局の計算では過去5年間の12月伸び平均(上図黒の折れ線:12月は4.3%)が前年比3.4%ですので、それよりはまだ高い数値を維持しています。
豪ドル/米ドルの相場はGDP発表前に1豪ドル=0.7085〜90米ドルで推移していましたが、発表後に0.7055米ドルまで下がり、若干戻した後に0.7028米ドル付近の底値を付けています。週初に相場は0.7070〜0.7200米ドルの3角保合いの収斂の中にいるとしましたが、今日レンジ下限を下抜きました。目先のサポート0.7050米ドルも下回り、現在は0.7000〜10米ドルのサポートを狙う構えになっています。ここを切れると年初の実態部分の底値0.6980〜85米ドルがポイントになり、更にここを下回ると年初の長いヒゲである0.6775〜0.6980米ドル内での底値確認の動きに入ります。
これを打ち消すには0.71米ドル台への回復が必要になります。
(3月6日14:10、1豪ドル=0.7035米ドル)
オーダー/ポジション状況
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