ランド円レポート月曜版(2019/1/14)

先週のランド円は、前週にドル円乱高下の余波を受けて大きく変動した直後であったため、新興国通貨での取引が手控えられたこと、

ランド円レポート月曜版(2019/1/14)

ランド円レポート月曜版

まず、年末年始の振り返り(ショートコメント)ですが、押し目買いが出やすく「7.65レベルをサポートに7.95レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.71レベル、高値が7.86レベルと、前週とは打って変わって狭い値幅での取引が続きました。

先週のランド円は、前週にドル円乱高下の余波を受けて大きく変動した直後であったため、新興国通貨での取引が手控えられたこと、またドルランドも、ドル円もドルに対して同じような動きでかつ方向感もはっきりしなかったことから、ランド円もまたもみあいに終始した一週間となりました。

先週は米中通商協議の進展思惑、FOMC議事録公表で改めて今年の利上げ思惑が後退していることを確認と、新興国通貨でも特にランドにとっては好材料が多かったと思います。ただ米中通商協議はいまだ進展中であり、猶予期限の2月末までは何が出てきてもおかしくはないため、現状では積極的な買い材料というところまでは行かないでしょう。また、米国の利上げ思惑後退は高金利通貨国にとっては資金流出に歯止めがかかりますし、南アフリカの場合、国内景気の低迷から今年は緩和が行われる可能性も高いことから金利差拡大とならないという点は好材料でしょう。

ちなみに今週の南アフリカは、17日に政策金利発表も控えていて、今回の中銀会合では現状維持がコンセンサスとなっています。こちらは現状維持であればランドへの影響は無いと考えられます。それ以外では目立った材料が少ないため、リスクオフに影響する可能性があるイベントとして15日の英国議会採決も念の為構えておきたいところです。

また米中間の話もこれまでのところ、米国側から都合のよさそうな話しか見えてきませんし、そのまた半分はトランプ大統領に自画自賛であるため、こちらは確定した内容が出てこない限りは斜に構えていたほうが良いと思われます。

レポートを書くにもやや材料難のため、早速いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。

ランド円レポート月曜版

ランド円、ドルランド、ドル円 四時間足

先週は狭いレンジの中で横方向の動きとなっていることがチャートからもよくわかります。また赤いラインで示してある水準は、昨年12月高値8.36と1月3日安値7.22の半値戻しにあたる7.79で、同水準はテクニカルな戻しとしても居心地が良い水準です。その上下にはピンクのラインで38.2%と61.8%の戻しを示してありますが、横方向の動きが続くとすれば、この両ラインの間(7.65〜7.92)での動きがもっとも可能性が高いと言えます。

今週ももみあい継続ながらも上記水準を参考にレンジを少し広げ、7.65レベルをサポートに7.90レベルをレジスタンスとする流れを考えておきます。

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