ランドショートコメント
先週の振り返りですが、もみあい継続ながらもレンジを少し広げ「7.65レベルをサポートに7.90レベルをレジスタンスとする流れ」を考えました。実際のレンジは、安値が7.74レベル、高値が7.99レベルと予想よりも若干強いレンジとなりました。
先週は16日まではランド高、それ以降は上下しながらも8円の大台目前で足踏みとなりました。週を通して好材料となったのは米中通商協議の進展に関するニュースです。南アフリカにとって中国は輸出入ともに最大の貿易相手国ですから、米中の貿易摩擦感は好材料となります。また17日には南ア中銀による政策金利発表がありましたが、こちらは予想通りで現状維持となり、イベント通貨によるランド売りが出た様子です。ただ、その後再び高値を更新していますので、米中間の話題がランド高に貢献したものの、テクニカルに8円の大台は一気に抜けられなかったという動きでした。
今週の南アフリカで目立つのはCPI程度ですから、こちらも先週に続いてテクニカルに見たいと思います。いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
ここ2週間ほどはピンクの平行線で示した上昇チャンネルの中での推移を続け、心理的な抵抗線となる大台の8円、そして12月高値と1月3日安値との78.6%(61.8%の平方根)戻しとなる8.11をターゲットとする流れです。17日の押し7.87を下抜けるか、8.00円の大台を上抜けるか、どちらか抜けた方にもう一段の動きが出やすいチャートとなっていますが、下値はサポートラインもあり限定的と考えられます。
米中間の貿易摩擦後退思惑もありますので、ここでは一度は大台トライと見て今週は7.80レベルをサポートに、8.10レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。
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