トルコ円ショートコメント
まず先週の振り返りですが、「37.20レベルをサポートに、38.90レベルをレジスタンスとする流れ」と予想を立て、実際のレンジは安値が37.61レベル、高値が38.46レベルと、思いのほか狭いレンジでの取引となりました。
しかし、週末の2つのイベントに関して、少なくともドル円要因はトルコ円にも影響を与えますし、原油安が株安へと飛び火してくるとリスクオフの観点からトルコ円のような新興国通貨にも悪材料とされやすいことは、これまでも見てきたとおりです。
今週は20日にトルコ中銀が政策金利の発表を行いますが、現状維持というコンセンサス通りでしょうから、やはりドル円と原油価格から波及してのリスクオフの動きがどこまで進むのかが最も気になるところです。また、トルコ円の場合、テクニカルな点が今週は最も重要です。
先週のコメントで「2度トライした2月安値(37.68)をザラバベースとはいえ更新する動きとなり7日には37.61の安値をつけ・・・37.61を下回るNY終値を付けて来ると、その時にはもう一段の下値トライを考えなくてはいけません」と書きました。そして、いま5回目(2月2回、4月2回)のトライをしようとしています。
こちらも、1時間足チャートを直近2週間で見てみましょう。
TRYJPY 一時間足
ピンクの太線が、いま5回目のトライをしようとしている非常にクリティカルなサポートライン37.60レベルのラインです。本日早朝の安値も37.62とかろうじて踏ん張った感じですが、さすがにここまで距離が近いと今週中に1度は下抜ける動きになると考えざるを得ません。その場合は、先週示した「2月高値を起点に2月安値への下げ、その後3月末高値への戻し・・・フィボナッチエクスパンションによる値幅観測として、37.25、36.52」という水準が計算されることとなります。
今週は、さすがにこれらの水準まで一気に行かないかもしれませんが、37円台前半を視野に入れた展開です。37.25レベルをサポートに、38.25レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。
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