ドル円155円挟み、地政学リスクが重石となり高値から小反落 (11/21午前)

21日午前の東京市場でドル円は小幅反落。

ドル円155円挟み、地政学リスクが重石となり高値から小反落 (11/21午前)

ドル円155円挟み、地政学リスクが重石となり高値から小反落

21日午前の東京市場でドル円は小幅反落。朝方、155.50レベルで取引の始まったドル円は、ウクライナをめぐる地政学リスクの高まりや、日経平均株価の不冴えからリスク回避的な円買いがやや強く、ほぼ一方向で下落。10時以降は155円を挟んでのもみ合いとなり、東京時間正午現在は154.86での取引です。

日経平均株価は、前日の米主要株価指数が軟調であった事、早朝発表された半導体大手エヌビディアの決算がほぼ予想通りであったものの、発表後、同社株が利益確定売りに圧され急落したこと等から、半導体関連銘柄を中心に売りが強まりました。ウクライナをめぐる地政学リスクが世界的なリスクオフを招いていることや、午前中円安進行が一服したこと等も嫌気され、終始頭の重い展開となり、319円安で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場では、米国製巡航ミサイルに続き英国製の長射程巡航ミサイルもロシア攻撃に使用されたと報道されたこと、ロシアの報復攻撃の情報にウクライナの首都キーウの米国や一部欧州の大使館が一時閉鎖されるとの報道があったこと等に、市場にリスクオフの動きが広がりました。その流れの中、米国債が買われ、米長期金利が低下したことで、ドル円も一時155.06まで下落しました。その後は米長期金利が下げ幅を縮小したことでドル円もやや戻し、155.43でアジア時間につないでいます。

テクニカルにはドル円は、引き続き転換線他主要テクニカルポイントの上での推移が続き、堅調地合いを維持しています。週末にかけ、上方向のレジスタンス156.67(年初来高値からの下落の76.4%戻し)と下方向のサポート153.70レベル(21日線)のどちらを抜けていく動きになるか注目です。 

ドル円155円挟み、地政学リスクが重石となり高値から小反落

ドル円日足

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