米国利上げ織り込みの変化
11月30日に同じタイトルでFF先物から利上げ織り込み度について書きましたが、来週19日にはFOMC、そしてここ半月ほどの間にFRB関係者のハト派寄りコメントも増えてきています。その後の変化を前回の数字を残しながら見てみましょう。
FOMCの日程とその横に示した織り込み度は、前後のFF先物の取引状態から利上げ織り込み度を計算したもの(括弧内確率は左側11月30日→右側本日)です。
もっとも高いもの、分かれている場合には前回同様に上位2つの金利を示してあります。
どのような変化が起きているかを見ると、来週の利上げが織り込み済みな点は変わらずですが、来年になってからの利上げタイミングは2週間前は6月が多数派だったところ、本日では7月〜9月へと利上げ時期の思惑が後退していること、またその利上げ思惑自体が後退し、来年は利上げが行われないと見る向きが31.7%へと上昇していることがわかります。
FOMCメンバーの利上げ見通しがどのように変化するか注目ですが。それだけ景気の鈍化に対する懸念、そしてFRB関係者が述べた長短金利のフラットニング懸念と、引き締めをリードしてきた米国の金融政策に微妙な変化が出てきているようです。
引き続きFF先物の動向は今後も見ていきましょう。
オーダー/ポジション状況
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