3. 米国利上げ織り込みの変化(11/30)

米国利上げ織り込みの変化(11/30)

12月の利上げで当面の引き締めが終わる可能性が急速に高まっていますが、金利市場関係者はどのようなスタンスでいるのかシカゴFF先物の取引状態から見てみましょう。

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米国利上げ織り込みの変化(11/30)

米国利上げ織り込みの変化

水曜のパウエルFRB議長講演で「政策金利は中立金利をわずかに下回る」と発言したことから、12月の利上げで当面の引き締めが終わる可能性が急速に高まっていますが、金利市場関係者はどのようなスタンスでいるのかシカゴFF先物の取引状態から見てみましょう。

以下の日程とその横に示した織り込み度は、前後のFF先物の取引状態から利上げ織り込み度を計算したもの（11月30日現在）です。もっとも高いもの、分かれている場合には上位2つの金利を示してあります。

米国利上げ織り込みの変化

こうして見ると、12月の利上げは織り込み済みですが、来年になっても利上げが行われないと見る向きがある程度の割合でいることがわかります。また、来年の利上げが1回だけと見る向きは3月以降ずっと4割程度いることもわかります。

金利市場関係者も現状は年内の利上げの次は、来年3月〜9月に1回程度しか行われないと見ているという事になります。12月のFOMCでFOMCメンバーの金利見通しが発表されますが、果たして市場参加者のほうに寄せてくるかどうか注目度の高いFOMCとなりそうです。

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