東京市場のドルは154円台を回復、ベッセント氏発言がドル買い材料となるか(24/11/25)

東京時間のドル・円は、153円台まで下落していたが、次期米財務長官に指名されたベッセント氏によるドル高容認発言が伝わったことで154円台まで値を戻した。

東京市場のドルは154円台を回復、ベッセント氏発言がドル買い材料となるか(24/11/25)

東京市場のドルは154円台を回復、ベッセント氏発言がドル買い材料となるか

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、153円台まで下落していたが、次期米財務長官に指名されたベッセント氏によるドル高容認発言が伝わったことで154円台まで値を戻した。

先週の海外時間では、米長期金利の低下に伴いドル売りが優勢となったのち、米11月サービス業PMI速報値が予想外に上方修正されたためドル買いに転じた。11月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値が予想外に下方修正されたためドル買いは一服したものの、同指数の長期期待インフレ率が予想外に上昇したため底堅く推移、154円台後半で取引を終えた。

東京時間では、10時の値決めのタイミングで実需の円買い需要が入ったことで153円台半ばまでドルは下落。ただ、次期米財務長官に指名されたスコット・ベッセント氏がインタビューにて、「ドルの準備通貨としての世界での地位を保つ」と語ったと伝わったことから、ドル高容認が意識されて154円台まで値を戻した。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:154円27銭
高値:154円40銭
安値:153円55銭
終値:154円26銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:161円55銭
高値:161円93銭
安値:160円99銭
終値:161円66銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値: 100円77銭
高値: 101円03銭
安値: 100円30銭
終値: 100円58銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:194円13銭
高値:194円39銭
安値:193円50銭
終値:194円30銭

日経平均(日本時間9時―15時30分)
始値:38679円93銭
高値:39053円64銭
安値:38672円17銭
終値:38780円14銭(前日比+496円29銭)

【本日の海外市場の重要指標】

日本時間

18時00分、欧、11月独Ifo景況感指数、前回:86.5、市場予想:86.1
25時05分、欧、センテノ・ポルトガル中銀総裁が講演
25時30分、欧、レーンECBチーフエコノミストが会議出席
26時30分、欧、ナーゲル独連銀総裁が討論会に出席

※予定は変更することがございます。

【今晩の海外時間の見通し】

本日の海外時間は、米経済指標等の発表は予定されていないが、ベッセント氏発言を織り込む動きが見られそうだ。

ベッセント氏はインタビューにて下記のような発言を行った。
「次期政権での政策の優先事項はトランプ減税の実現」
「ドルの基軸通貨としての維持に焦点」
「GDP3%成長を目指すことを助言」
「トランプ氏に安倍首相の三本の矢の追求を助言」

次期米財務長官から「安倍首相の三本の矢」という懐かしいフレーズが出たことに驚いたが、ベッセント氏が「ドル高容認」「財政拡大」をトランプ次期大統領と握ったことが判明したことから、「米金利上昇、ドル高」の方向性がより明確になったと言えよう。今後は政策面での期待感が先行して米株高は続いているが、ナスダックなどハイテク株の買いが続くかは見極めたいところだ。今週末は感謝祭のため、株式市場の参加者が減少するため、方向感は出にくそうだが、米株の下落は警戒したい。

日足の一目均衡表では、転換線、基準線ともに横ばい推移で強いトレンドは一服か。15日の長い陰線を吸収できるか注目していたが、転換線を明確に割り込んだことで、基準線が位置する152円90銭水準までの調整は意識されそうだ。一気に下を意識するという地合いではないが、ドル買い一服でポジション調整といったところか。

今晩の海外市場ではベッセント氏の方向性を見極める展開となりそうだ。上値メドは155円00銭、下値メドは153円60銭とする。

東京市場のドルは154円台を回復、ベッセント氏発言がドル買い材料となるか

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

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