ランド円ショートコメント
まず先週の振り返りですが、ドル円の動きに注意しながらも強い地合いが続くと見て「7.85レベルをサポートに8.20レベルをレジスタンスとする週」を考えました。実際のレンジは、安値が7.61レベル、高値が8.10レベルと予想とは逆に週を通して売りが強くじり安のまま終わった一週間となりました。
先週のランド円は、南アフリカの材料としては特段目立ったものは無かったのですが、全般的なドル高の動きの中で、ドルランドでもドル買いが目立ち目立ちました。米金利は10年債利回りで金曜には3.248%まで上昇し、5月の利回りを上抜け2011年以来の利回りを記録しています。こうした米金利上昇が新興国通貨全般に影響を与え、またランド円では上昇チャンネルを下抜けたことで下降トレンドが強化されたと言えそうです。
今週は週末にムーディーズの格付けが発表されますが、格付けが維持されるのはコンセンサス、どのようなコメントが出てくるかに注目が集まりますが、あまり良い評価は出てこないと思われます。また週末にあたるため、実際の影響は翌週になると思います。それ以外には目立った材料もありませんので、チャートを見てみましょう。いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)もご覧ください。
ランド円、ドルランド、ドル円 四時間足
ピンクの平行線で示した上昇チャンネルは既に下抜けし、上昇チャンネルの起点となる安値7.10と先週高値8.10の半値押し7.60がちょうど先週の安値圏と一致しています。しかし、少なくとも先週の高値からの下げトレンドはいまだ続いていると見た方がよさそうですから61.8%押しの7.48から78.6%(61.8%の平方根)押しの7.31に向かった下げを続けやすいと言えます。
また上値は先々週の安値圏7.80?85水準が戻り売りが出やすい水準と考えられます。今週もランド円は下げやすい地合いを継続すると考え、7.40レベルをサポートに7.85レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。
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