ランド円レポート月曜版(2018/10/15)

先週のレンジは、安値が7.51レベル、高値が7.79レベルと予想レンジよりも狭い値幅の中で横方向へのもみあい相場となりました。

ランド円レポート月曜版(2018/10/15)

ランド円レポート月曜版

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、下げやすい地合いを継続すると考え「7.40レベルをサポートに7.85レベルをレジスタンスとする流れ」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.51レベル、高値が7.79レベルと予想レンジよりも狭い値幅の中で横方向へのもみあい相場となりました。

先週のランド円は、週前半はネネ財務相がズマ大統領時代に汚職で問題となったグプタ財閥と関係があるとの疑惑でランド安の動きでスタートしましたが、早期に辞任して後任にムボウェニ元中銀総裁がなるとの発表が出てすぐに買い戻される動きとなりました。また週末に発表される予定だったムーディーズの格付けについて、発表を延期するとのアナウンスがありましたが、他の新興国の発表も延期されているため、ムーディーズ側の何らかの理由ということで、当面はいつになるのかの発表を待つしかないといったところでしょう。

米国側の材料としては金利上昇、ダウ急落とどちらも新興国通貨、特に対円では売り材料となるものですが、ドル円での円高の動きとほぼ同じようなペースでドルランドでもドル売りが入ったため、円クロスは結果としてあまり動かないということになりました。ダウ急落で心配した人も多かったと思いますが、財務相の交代も含めて売られなかったことは逆にランド自体が強いという見方をすることが出来そうです。

ランド円で考えると年初来安値は9月の7.10、その後の戻り高値は10月初めの8.10、ここまでの上げの動きでいったんランド円の下げは収束したと見る参加者が増えているとは思いますが、懸念は残ります。次の日足チャートを見ていただくとわかりますが、高値を着実に切り下げる動きの中で、5月高値を起点とするレジスタンスライン(ピンク)の下で、今回も同ラインで上値を抑えられています。

ランド円レポート月曜版

ランド円日足

また、先週こそダウ急落にも関わらず、ランド円は底堅さを失いませんでしたが、ダウ急落の動きだけでなく、南ア最大の貿易国である中国(輸出、輸入とも第1位)の景気鈍化と株安の動きもありますし、これでダウの下げが終わったという保証もありませんので、やはりリスクオフの動きには今後も警戒が必要だと思います。

今週は南アフリカ関連の材料は小売売上高と鉱工業生産がありますが、どちらも方向性を出してくるほどの材料ではありませんので、コンセンサスから外れるような数字が出た場合のみ一時的に振れるかもしれない程度の押さえでよいかと思います。
他にもこれといって指摘することもありませんので、いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。

ランド円レポート月曜版 2枚目の画像

先週の安値7.51はほぼ年初来安値の7.10と10月高値8.10の半値7.60(赤のターゲット)に近い水準で、今後もサポートとなりやすい水準と言えます。また10月高値と先週高値の戻し(青のターゲット)を見ると、半値戻しが7.81と先週高値に近く、次の61.8%戻しが7.88で次のターゲットです。
今週は引き続きもみあいの中でやや底堅い展開を考え、7.60レベルをサポートに7.90レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。

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