ランド円ショートコメント
まず先週の振り返りですが、「7.35レベルをサポートに、7.75 レベルをレジスタンスとする流れ」と予想を立て、実際のレンジは安値が7.05レベル、高値が7.62レベルと、トルコ円同様にランド安の動きとなり、ドル円の円独歩高の影響は大きいものがありましたが、トルコリラ円ほどではありません。
これは、ランド円の場合トルコリラ円に比べ商品相場の影響も大きい面があるからです。以前(3月31日コラム)、ランド円とカナダ円の相関が高く、結果として原油との相関が高いことを示しましたが、先週は5日にWTI原油先物が35ドル台前半の安値を付けていましたが、その後急速に値を回復、本日は一時40ドル台を付ける展開となっています。
ドル円の円高を原油高に動きが相殺しているといった値動きと言えますが、今週末には産油国による減産の協議が行われることとなっていて、円高懸念があると同時に原油高の思惑も起こりやすく、結果としてランド円は先週安値よりも上で推移する可能性が高いのではないかと考えています。
こちらも日足の均衡表チャートを見てみましょう。
ランド円日足の均衡表チャート
ランド円は週初こそ円高と原油安で大きく下げましたが、1月下旬の安値から延びているサポートライン(ピンクの太線)で止まり今回もこのサポートラインが効いている値動きとなりました。引き続きこの線が効いてくると仮定すれば、先週安値を下回る可能性は低く(ザラバの下ヒゲでトライする程度か)、緩やかな反発を考えることとなります。
直近の高値(3月31日7.68)と安値(4月7日7.05)から計算されるフィボナッチ戻しは、半値が7.37、61.8%が7.44となっています。後者の7円台半ばというところが上値の目途となりやすいでしょう。今週は、7.05レベルをサポートに、7.45レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。
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