円一時107.63、日経平均反落
週明けの本日もドル円は下値を探る展開となっており、東京市場では一時年初来安値を更新、107.63をつけました。今日は朝型株式が安く始まり、15,600円を割り込む動きとなったことからドル円も午前中を中心に下押しが進みました。
終盤株価は戻し日経平均は70円安の15,751円と小幅安で引けています。ただ、午前中に発表になった3月の中国のCPIが不冴えであったことがA$やN$等の対円を押し下げたことの余波や原油先物の反落で円相場は戻らず、107円台後半での推移となっています。
本日国内では以下のイベントがありました。
2月機械受注
朝方は2月の機械受注が発表され、前月比-12.0%の予想に対し-9.2%の8,484億円となりました。しかしこれは、1月に鉄鋼業の設備更新等の大型案件があり一時要因で大幅に受注が伸びた反動であったため、予想された数値の範囲内で内閣府は全体の基調判断を「持ち直しの動きが見られる」に据え置きました。
機械受注概要
生活意識に関するアンケート調査
また、午後には日銀の3月の生活意識に関するアンケート調査が公表され現在の景況感は-22.5と前回12月に比べ5.2ポイント悪化し手いることがわかりました、また、一年後についても「悪くなる」が「よくなる」を30.9ポイント上回っており、こちらは前回よりも11.0ポイントも悪化、年明け以降一般家計レベルでの景況感の急速な悪化が進んでいることが裏付けられています。
また、日本経済の成長力の見通しは「より低い成長しか見込めない」が過半数となり、2012年末以来の低さとなっています。
日銀黒田総裁信託大会講演
日銀の黒田総裁は信託大会で講演。
エネルギーと生鮮食品を除く物価は前年比1%を上回る水準で推移していることに触れ、「物価は先行き2%に向け上昇率を高めていく」「日銀は2%の物価を目指し安定持続に必要なときまでマイナス金利付き量的・ 質的金融緩和を継続する」
などと述べました。
これらのイベントはいずれも為替市場にはほとんど影響を与えませんでした。
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