S&P南アの経済見通しを下方修正(2016年4月7日)
S&Pは6日南アフリカの経済成長見通しを引き下げると発表しました。
それによると2016年の成長率は従来見通し(昨年11月)の1.6%成長から0.8%に下方修正、また2017年は2.1%から1.8%に引き下げるとのことです。
S&Pはこの成長率の低下がレーティング下方修正に対する主な圧力となっているとも指摘しています。
また、経済成長見通しの下方修正は商品価格の下落、干ばつ、南アフリカランドの下落等によるもので、昨年12月の財務大臣の突然の解任がさらに事態を悪化させたと説明しています。
南アフリカは100年に一度とされる干ばつによる食料不足と価格の高騰に見舞われており、経済成長の低下とインフレという、相反する二つの材料に苦しむ状況です。
S&Pは南アフリカのレーティングをジャンクのひとつ手前の水準のBBBにおいており見通しはネガティブです。レーティングの見直しは6月に予定されています。
昨夕のこのニュースの発表後南アフリカランドは対ドルで15.00から15.30近辺まで急落しましたが、その後はやや戻して15.09レベルで取引されています。
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