ランド円ショートコメント(2018/9/10)

南アフリカのリセッション入りは、ラマポーザ大統領以前の要因が大きいとはいうものの、ここでリセッションから抜け出す可能性を示せないと南アフリカは窮地に追い込まれ

ランド円ショートコメント(2018/9/10)

ランド円ショートコメント

まず先週の振り返りですが、引き続き上値の重たい展開を考え「7.65レベルをレジスタンスに7.30レベルをサポートとする週」を考えました。実際のレンジは、安値が7.10レベル、高値が7.57レベルと予想よりもランド安が進み、4週前の安値7.12をわずかながらも下回る動きを見せました。

これは先週4日に発表された南アフリカのGDPが予想を大きく下回ったことが最大の要因です。2期連続で前期を下回るマイナス成長となったことで2009年以来のリセッション入りとなってしまいました。特に農業のマイナスが大きかったようですが、リセッション入りを受けムーディーズが格付けを引き下げるのではないかとの思惑も大きく、ランドの下げが加速することとなりました。

南アフリカのリセッション入りは、ラマポーザ大統領以前の要因が大きいとはいうものの、ここでリセッションから抜け出す可能性を示せないと南アフリカは窮地に追い込まれますし、10月のムーディーズの格付け見直しでジャンクということにでもなれば、しばらくはランドも南ア資産も立ち直ることが出来ないでしょう。

そうしたことを考えると、今週もランドは上値が重たい展開を継続しやすいと言わざるを得ず、トルコと南アフリカの立場逆転といった値動きになるかもしれません。いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。

ランド円ショートコメント

下げているから当たり前ですが、チャートの形もよくありません。
7円の大台を視野に入れ始めていると思える値動きとなっています。今週はGDP前の水準にあたる7.40レベルをレジスタンスに、大台7.00をサポートとする週を見ておきます。

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