ランド円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが「横方向への動きを考え、8.65レベルをサポートに、8.85レベルをレジスタンスとする週」を考えました。実際のレンジは、安値が8.51レベル、高値が8.80レベルと予想よりもやや低い水準での値動きとなりました。
先週のランドは、経済指標面では予想の範囲内、政策金利も予想通り現状維持と南アフリカに関連する材料はそれほど目立ったものがありませんでした。それにも関わらず、直近の安値圏を週初から下回る展開となったのは、ユーロ円を主とするリスクオフの動きがランドにも影響したと言えそうです。素直に高金利通貨として捉えられ売りが入った下げ、そしてユーロ円と時刻も同様で5月29日のNY後場に安値をつけ、その後買い戻しが入りました。
唯一異なるのは31日に戻し高値をつけ、その後はもみあいとなったところですが、きっかけとしては31日に発表された南アフリカの貿易収支が単月でなくYTD(年初からここまで)で貿易赤字となっていて、昨年の同時期の黒字と比べてよくなかったということが今後の南アフリカの景気動向に影を落とすと考えられ、ドルランドにおけるランド安の原因となったようです。
それ以外は特に材料となるものはありませんでしたし、今週もややイベント不足です。テクニカルな観点から見てみましょう。いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
ランド円、ドルランド、ドル円四時間足
ランド円はピンクの平行線で示した緩やかな下降チャンネルの中での動きを今週も継続する可能性が高そうです。今週は8.45レベルをサポートに8.75レベルをレジスタンスと若干下方向に余裕あるレンジとする週を見ておきます。
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