オーストラリア 4月小売売上高結果(18/6/4)

4月の小売売上高は予想を上回る0.4%となりました。また2・3月の数値は改訂がありませんでした。

オーストラリア 4月小売売上高結果(18/6/4)

オーストラリア 4月小売売上高結果

4月小売売上高実績  前月比+0.4%(予想+0.3%)
  4月の小売売上高は予想を上回る0.4%となりました。また2・3月の数値は改訂がありませんでした。昨年の4Q平均が+0.4%、今年1Q平均は+0.27%ですので、第2四半期最初の数値としては悪くない結果となっています。

豪ドル対米ドルの為替は、豪ドルが発表前に0.7580〜85米ドルで推移していましたが、予想上回る数値に0.7600米ドル付近まで買われ、その後も豪ドルのジリ高に0.7630米ドル越えまで上昇しています。
0.7560〜70米ドルにあった抵抗線は、金曜日に止められて終わりましたが、小売売上高発表前に若干上抜けた後、小売売上高で完全に抜けています。暫くは豪ドル安トレンド下で、目先は豪ドルが底固い展開になりそうです。
尚、今週の見通しについてはシカゴポジション130をご覧ください。

豪州小売売上高(4月迄、青:前月比伸び、オレンジ:6ヶ月移動平均、赤:ゼロ)

豪州小売売上高(4月迄、青:前月比伸び、オレンジ:6ヶ月移動平均、赤:ゼロ)

オーストラリア 4月小売売上高結果

(出所:豪州統計局)

上図は豪州統計局作成のチャートで、3月と4月を比較しています。青い○印内にある赤い線は売上高26,400百万豪ドルに置いていますが、4月は大きく上放れています。

但し、下記のセクター別を見ると、衣料や百貨店などはマイナスが続き、中銀が指摘している小売の価格競争力の強まりで、デフレ模様が変わっていないようです。これを見る限り、中銀の利上げを催促する数値にはなっていない様です。

主なセクター別内容は(前月比ベース)下記となっています。
4月は家庭用品やレストランが回復した一方で、衣料や百貨店は不冴えになっています。
         4月           3月
食品       +0.3%         +0.8%(←+0.7%)
家庭用品     +0.7%         ▼0.3%
衣料       ▼0.8%         ▼0.7%(←▼0.2%)
百貨店      ▼0.9%         ▼0.6%(←▼0.5%)
レストラン等   +1.3%         ▼0.8%
その他      +0.9%         ▼0.6%
( )内数値は前回改訂前発表値

(6月4日16:00、1豪ドル=0.7632米ドル)                 
 (以上)

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