イタリア10年債利回りとスプレッド(18/5/31)

今週はイタリアの政局懸念からユーロが大幅安となりましたが、イタリアの金融商品は更に激しい売られ方を示しました。

イタリア10年債利回りとスプレッド(18/5/31)

イタリア10年債利回りとスプレッド

今週はイタリアの政局懸念からユーロが大幅安となりましたが、イタリアの金融商品は更に激しい売られ方を示しました。イタリアの株価指数、イタリアの国債といったあたりですが、イタリアの国債が急落した動きでイタリアの10年債利回りはとんでもない数字をつけています。

日足チャートをご覧ください。上からイタリア10年債利回り=青、米国10年債利回り=緑、米国とイタリアの利回りスプレッド(米債利回り−イタリア国債利回り)=赤、ユーロドル=ピンクです。

イタリア10年債利回りとスプレッド

イタリア10年債利回り=青、米国10年債利回り=緑、米国とイタリアの利回りスプレッド(米債利回り−イタリア国債利回り)=赤、ユーロドル=ピンク

米国は利上げ局面にあり、ECBは依然としてマイナス金利政策を取っていますので、本来的には米国債利回り>イタリア国債利回りです。実際に3段目のスプレッド見てもそうでした(正の値)が、29日と30日だけは米国債利回り<イタリア国債利回りと負の値を取っています。それまでは米金利上昇により順当にスプレッドが拡大していましたが4月27日をピークに縮小に転じ、直近では逆転現象も起きたことになります。

このスプレッドが縮小に転じたあたりがちょうどユーロが下方向への下げの動きを見せ始めた時期と重なります。銀行のディーリングルームでは、為替ディーラーも株価指数や債券利回り等、複数の情報を並べてチェックしていますが、我々個人投資家も1日に1回くらい(NY引け後が望ましい)は、為替だけでなく周辺市場もチェックできるようにしておくといいと思います。

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