ユーロ反発続く 伊政局懸念は一段と後退(5/31夕)

31日の東京市場でユーロは対ドル、対円での買戻しが続きました。

ユーロ反発続く 伊政局懸念は一段と後退(5/31夕)

ユーロ反発続く 伊政局懸念は一段と後退

31日の東京市場でユーロは対ドル、対円での買戻しが続きました。
イタリアの政局の不透明感が続く中、「五つ星運動」と「同盟」の再組閣への画策が続いていると伝えられ、かつ当初は固執しているとされたEU離脱派のサボナ氏の財務相起用を見送る意向も伝えられたことで、ユーロは昨晩1.15台前半の底値圏から1.16台を回復しました。
本日東京時間は1.16台半ばで横ばい推移しましたが、夕刻再度買戻しが入り1.17台にのせ、東京時間19:00現在ユーロは対ドル1.1700、対円127.35近辺で取引されています。
31日には「五つ星運動」のディマイオ党首がEU離脱を望まないと明言したこともあって、イタリアとEUの将来に関しての過度な悲観論は払拭され、また、夕刻発表された5月のユーロ圏のCPIは前年同月比+1.9%と約一年ぶりの高水準となったこともユーロの下値を支えました。イタリアの債券市場も次第に落ち着きを取り戻しつつあり、10年もの国債利回りは一時の3.1%超から2.7%付近まで低下してきています。

ただ、最悪の事態は想定しなくてよくなったとはいえ当面イタリアの政局に安定は望みがたく、ユーロの上値は限られそうです。また、明日夜には米雇用統計を控えてもいることから、一定の調整終了後大きくポジションを傾けていく状況でもありません。

序盤の欧州株価指数先物はまちまちの推移。今晩この後米国では21:30に4月個人所得・消費支出と新規失業保険申請件数、22:45 5月シカゴ購買部協会景気指数、23:00 4月中古住宅販売保留件数指数 24:00 米国週間原油在庫等の指標の発表があります。
昨日の米指標がやや不ざえだったこともあり、米指標はやや注意です。

オーダー/ポジション状況

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