ユーロ小動き、イタリアは再選挙を回避
週末の東京市場でユーロドルは横ばい推移。1.16台後半で方向感なく推移しました。
イタリアのマッタレッラ大統領は31日夜にポピュリズム政党「五つ星運動」と極右「同盟」による再連立の動きから、大学教授のコンテ氏によって再度提出された閣僚名簿を承認、同氏を次期首相に任命しました。
一時は再選挙不可避と思われたイタリアの政局は、昨夕以降急展開を見せ、ポピュリズム連立政権成立が確定、一週間に亘り不意にユーロ相場を完全支配したイタリアのドタバタ劇はようやく幕を閉じました。
イタリアとEUの関係悪化や財政規律を無視しての積極財政策がもたらす悪影響は引き続き懸念材料として残るものの、政権成立過程でいったん大統領が組閣を拒否したことで、新連立政権がEU離脱を標榜しないことを明言するなど、根本的な不安の一部を払拭できたプラス面もあり、ユーロは底値から反発、落ち着きを取り戻した形です。
先ほど発表されたユーロ圏の5月製造業PMI確報値は55.5で速報値と同じ。
市場は今晩21:30からの米雇用統計待ちですが、ほかにも米製造業PMI、建設支出、ISM製造業指数等重めの指標が並びます。
序盤の欧州株価指数先物は全面高です。
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