ランド円ショートコメント(18/5/7)

南アフリカやランドにとって悪材料が出たというほどのニュースも無く、米金利上昇は特に高金利の新興国通貨から米国への資金還流を招きやすいとういう米金利上昇が、

ランド円ショートコメント(18/5/7)

ランド円ショートコメント

まず、先週の振り返りですが「上値が重たくなりやすいものの前週同様のレンジを考え、8.75レベルをサポートに、8.95レベルをレジスタンスとする週」を考えました。実際のレンジは、安値が8.56レベル、高値が8.87レベルと予想よりもランド売りが目立つ週となり、ラマポーザ大統領がANC議長となった昨年12月18日の水準へと押してきました。

南アフリカやランドにとって悪材料が出たというほどのニュースも無く、米金利上昇は特に高金利の新興国通貨から米国への資金還流を招きやすいとういう米金利上昇が、ランドにとっても売られやすい環境を作っていると考えられます。

既に昨年12月18日の水準へ押してきたということは、ラマポーザ大統領就任後の期待やそれに伴うムーディーズの格付け維持等、好材料による上げは全て失ったこととなります。ANC議長選出前の期待による8.40円水準からの上げを考えても、かなりのりしろは少なくなってきていますので、逆に南アやランドにとっての悪材料が出てきた場合には注意が必要となります。

テクニカルにもあまり良い形とは言えなくなってきました。先週示した下降ウェッジは下抜けてしまったことで、逆に今年に入ってからの高値圏でのもみあいが反転下降パターンへと繋がってきています。このチャートパターンはドル円や、ユーロドルでも見られた反転パターンと同じで、11月安値7.77から2月高値9.29までの半値押しにあたる8.53を最初のターゲットとしやすい流れです。

ランド円の4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)もご覧ください。

        ランド円、ドルランド、ドル円四時間足

        ランド円、ドルランド、ドル円四時間足

短期的にはピンクの下降チャンネルに沿って、先ほどの半値押し(ピンクの太線)の水準を目指す流れとなっています。今週は戻り売りが出やすい地合いを考え、8.55レベルをサポートに、8.80レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

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