ランド円レポート月曜版(18/4/30)

先週のランドの対ドルの動きの材料として米金利上昇があげられます。米国10年債の利回りが3%を超える動きとなり、

ランド円レポート月曜版(18/4/30)

ランド円レポート月曜版

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、ランド円は横方向へもみあいの展開と考え「8.85レベルをサポートに。大台9.00レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が8.71レベル、高値が8.92レベルと、予想よりもランド安の動きとなりました。

先週のランドの対ドルの動きの材料として米金利上昇があげられます。米国10年債の利回りが3%を超える動きとなり、2013年12月と同水準となりました。これよりも金利の高い時期は2011年前半まで遡ることとなりますが、米金利上昇に伴いドル円でも見られたように先週はドル買いの動きとなりました。

特にランドのような高金利通貨は影響を受けやすく、ドル金利の上昇は高金利通貨から米ドルへと資金の還流を呼び起こすきっかけとなります。実際に25日にはドルランドが12.5309まで上昇し、ドル円におけるドル上昇以上の上昇がドルランドで起きたためのランド円安となったわけです。

しかし、ドルランドの12.53台は1月につけた年初来ランド安値(12.54台)とほぼ同じで、先週の水準を更に上抜けると、ユーロドルのチャートパターンを逆にしたような数か月かけての反転パターンとなりやすいチャートとなります。

今週の南アフリカは1日が休場ですし、材料も30日の貿易収支程度ですからテクニカルな観点で見て行くことにしましょう。まずドルランド日足チャートからご覧ください。

              ドルランド日足

              ドルランド日足

上述の反転に繋がりやすいパターンは青の楕円で示した部分でピンクの太線(1月高値≒4月高値)です。このネックラインを明確に抜けて来ると11月高値14.5732と2月安値11.5089の38.2%戻しにあたる12.6795、そして半値戻しの13.0410をターゲット(赤のターゲット)としやすい流れとなります。

このことを前提にランド円日足もご覧ください。

              ランド円日足

              ランド円日足

今年1月以降はピンクのラインで示された下降ウェッジを形成中であることがわかります。ラマポーザ大統領人気が一段落し現実に目が向いている今、このウェッジを上抜けられるかどうかが、ランド円上昇への動きが再開するかどうかの大きなきっかけになることは間違いないでしょう。

今週は上値が重たくなりやすいものの、ほぼ先週同様のレンジを考え、8.75レベルをサポートに。8.95レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。

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