トルコ円ショートコメント(18/4/30)

実際のレンジは、安値が26.28レベル、高値が27.02レベルと予想よりも強い値動きとなり、一週間の終値も高値圏となっています。

トルコ円ショートコメント(18/4/30)

トルコ円ショートコメント

まず、先週の振り返りですが、基本的に下降チャンネルの中での推移を見て「25.90レベルをサポートに、26.80レベルをレジスタンスとする週」を考えました。実際のレンジは、安値が26.28レベル、高値が27.02レベルと予想よりも強い値動きとなり、一週間の終値も高値圏となっています。

この理由はただひとつ、トルコ中銀が25日に実質的な政策金利である後期流動性貸出金利を0.75%引き上げ13.5%としたためです。予想では引き上げ幅は50〜75bp(13.25%〜13.50%)となっていて、先週のコメントでは低く出た場合のリスクに言及したのみでしたが、予想の上限となったことを好感したトルコリラ買いとなりました。

エルドアン大統領が利上げに反対する中、米金利上昇がトルコリラ安に影響を与えないようにと利上げ幅を大きくしたと言えますが、この利上げ効果がずっと続くとも思えず、今週以降も米金利が上昇するようだと、トルコリラ安懸念が再燃する可能性があります。大統領選も色々と材料が出始めているようですが、目先は米金利高との戦いというところだと思います。

それではトルコリラ円の4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)もご覧ください。

     トルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円四時間足         

     トルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円四時間足         

先週言及した下降トレンド(ピンクの平行線)を中銀の利上げをきっかけに上抜け、ごく短期的には水色で示した上昇トレンドに転じてきている様子がわかります。さすがに、このまま上昇を続けるとは思えませんので、今週は横方向へのもみあいを考え、利上げ後の安値圏26.60レベルをサポートに、27.20レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

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