トルコリラ円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが、上値の重たい水準を想定して「26.00レベルをサポートに、26.70レベルをレジスタンスとする週」としました。実際のレンジは、安値が25.45レベル、高値が26.652レベルと予想を超える下落を見せました。
前回のトルコリラ円の安値は3月23日の25.82レベルでしたが、先週はその安値を下抜けしたことでストップオーダーを巻き込んで一時的に大きく落ち込む動きとなりました。3月同様に安値をつけた後の急反発も似ていますが、前回と異なるのは今回は強制決済はそれほど発生していないことです。証拠金に余裕のある個人投資家だけが残っているのかもしれませんが、くりっく365のポジションを見ても3月の急落以降はほぼ同水準の買いポジションが続いています。
先週のトルコリラの下げはシリア情勢の懸念が大きかったと思われますが、その後トルコリラ安に対してトルコ中銀が行動する可能性について首相が述べたり、シリア情勢の緊張が緩和されたりと週末にかけてはほぼ週初の水準へと戻しての引けとなりました。
しかし、シリア情勢は米英仏による攻撃が週末に行われていますし、まだまだ予断は許せないと同時に、トレンド的にもトルコリラ安は継続していると考えざるを得ません。
いつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。
トルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円 四時間足
4週前の高値から引いたレジスタンスラインに平行に下降チャンネルを3月安値に合わせると、ちょうど先週安値に重なり、現在はこの下降チャンネルの中で水準を変えつつもトルコリラ安が継続していると考えることが妥当と思われます。
今週も目立った材料の無い中で上値の重たい水準を想定、25.60レベルをサポートに、26.50レベルをレジスタンスとする週を考えておきます。
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