ランド円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが、ランド円は「底堅い展開をすると考え9.05レベルをサポートに、9.25レベルをレジスタンスとしつつ、上抜けた場合にはランド高が走る可能性」を見ていました。実際のレンジは、安値が9.07レベル、高値が9.27レベルとほぼ予想通りの展示となりました。一時的に9.25を上抜ける動きも見られましたが、ランド高に走るところまでは行きませんでした。
先週は、前週のズマ大統領辞任に続いて南アフリカ予算案の発表が行われました。同予算案は3月に予定されているムーディーズの格付けに大きな影響を与える重要なものであり、財政赤字削減のための緊縮財政が実現できるかどうかが注目されていました。内容としては付加価値税を1%引き上げることによる230億ランドの税収増加、全体としては3年間で857億ランドの削減となる内容でした。
この発表を受けて、ランドは対ドル、対円ともランド高となり、ランド円は9.27レベルまで買われたものの、付加価値税の引き上げは消費を冷やすことで景気悪化に繋がるリスクもあるとの見方も出て、ランド買いは長続きしなかったという流れの様です。また今週は、内閣改造が行われるとの話が出ているため、ラマポーザ大統領体制を固めていく動きがどのように出て来るのかが注目されています。
いずれにしても、これまでのランド高の流れはしばらく続きやすい状態にあることは変わらないでしょう。
4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
ランド円、ドルランド、ドル円 四時間足
週明けの早朝相場で再び先週の高値圏に近づく動きを見せています。中段の対ドルの動きを見てもランド高値圏(ドル安値圏)で、いつもう一段のランド高となっても、テクニカルにはおかしくありません。今週は南アフリカに対する期待が継続しつつ、テクニカルにもランド高に動きやすい週となりそうです。
今週もランドじり高の展開を考え、9.15レベルをサポートに、9.35レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。
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まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、ランド円は「じり高の展開を考え、9.15レベルをサポートに、9.35レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。
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