ランド円レポート月曜版(18/2/5)

先週のランド円は、週前半はドルランドの買い(ランド売り)からランド円が下げ、週後半はドル円でのドル買いの動きから持ち直す動きとなり

ランド円レポート月曜版(18/2/5)

ランド円レポート月曜版

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、ランド円は「ドル円、ドルランドとも同様の動きをしやすいと見て9.05レベルをサポートに、9.25レベルをレジスタンスと横方向への動き」を見ていました。実際のレンジは、安値が9.02レベル、高値が9.25レベルと、ほぼ想定通りの動きとなりました。

先週のランド円は、週前半はドルランドの買い(ランド売り)からランド円が下げ、週後半はドル円でのドル買いの動きから持ち直す動きとなり結局は横方向への動きとなったわけですが、短期的には12月28日高値が9.24、2月1日高値が9.25とだいたい9.25水準が上値の重たい動きとなっています。

ここに至るまでラマポーザ副大統領に対する期待によるランド買いが目立っていましたがと、先週あたりからはいったいいつ退陣するのだといった居座りズマ大統領に対する失望売りも出ている様子です。2月に入り下旬に発表予定の予算案とその後のムーディーズ格付け発表が徐々に気になる時期に入ってきましたが、先週は南アフリカの政治で少し動きが見られました。

まず、野党の要求に基づきズマ大統領の不信任投票を22日に行うとのニュースです。ラマポーザ副大統領が与党ANC議長に就任以来、与党内でも着実に退陣を求める声が高まっていることもあって、今回は不信任案が可決されるのではないかとの見通しです。そこへ出てきたのが、与党ANC幹部が4日にズマ大統領に直接退陣を求め拒否された後に、5日に全国作業部会を臨時開催するとの話です。

この臨時作業部会でどのような話が行われるのかまではわからないものの、ズマ大統領退陣に関する話も含まれている可能性は高いのではないかと考えられます。蓋を開けてみてズマ大統領退陣が前進するようであればランド買い、何も無ければランド売りという週初のスタートを切りそうです。あるいは、ズマ大統領が8日に演説予定という話も出ているようなので、その演説をやめさせるといったような話かもしれません。いずれにしても、本日5日以降の南アの与党内の動きは要注目と言えます。

投資家目線的には、今週の動きの中でズマ大統領が自主的に退任し、不信任投票は行われずに予算発表に向かうという流れが望ましいでしょうかどうなるか。ただ、テクニカルにはドルランドが1月には11.7983と2015年5月以来のランド高水準にあり、長期的なランド高の可能性があるというところでしょうか。また、これもテクニカルなターゲットですが、大きな下降N波動の50%エクスパンションが11.8200といったん踊り場を形成しやすい水準にあり、イベントとともに小休止的なチャートになっていることが下の週足チャートからもわかります。

              ZARJPY週足

              ZARJPY週足

ここをランド高(ドル安)方向に抜ける時は、次のターゲットとして61.8%エクスパンションの11.1710を視野に入れることとなります。

それでは、いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。

       ランド円、ドルランド、ドル円四時間足

       ランド円、ドルランド、ドル円四時間足

中段のドルランドも下段のドル円もドルとしては同様に動きを続けていて、ランド円は今週も横方向への動きと考えられます。与党ANCとズマ大統領のニュース次第ではありますが、今週も先週のレンジを繰り返しやすく、大台9.00レベルをサポートに、先週高値9.25レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

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