トルコ円ショートコメント(18/1/22)

週初から前週の下げの流れを受けて弱含みのスタートを切り、その後は18日の政策金利発表を前に動きが止まりました。

トルコ円ショートコメント(18/1/22)

トルコ円ショートコメント

まず、先週の振り返りですが、トルコリラ円は「サポート圏にあたる29.00レベルをサポートに、大台30.00をレジスタンスとする週」としました。実際のレンジは、安値が28.88レベル、高値が29.57レベルと予想よりもトルコリラが弱い動きを見せました。

週初から前週の下げの流れを受けて弱含みのスタートを切り、その後は18日の政策金利発表を前に動きが止まりました。一連の金利は、後期流動性貸出金利も含めコンセンサス通りすべて現状維持となりました。その後は買い戻しや売りが出たあたりは調整の範囲内と言えますが、週末にトルコにとって悪材料となるニュースが2つ出ています。

ひとつは、トルコ軍によるシリアのクルド人地区に攻撃が行われたことで、地域の緊張の高まりからトルコリラが対ドルで売られる動きで週明けは始まっています。もうひとつは、米国で裁判が行われているザラブ氏に関連し、イランへのマネーロンダリングを直接行ったトルコのハルクバンクに対して制裁金として375億ドルが課されるというものです。

これら2つのニュースに反応し、トルコリラは対ドルで3.8450レベル、対円で28.63レベルの安値を朝方につけることとなりました。この2つのニュースに加えテクニカルにもトルコリラは弱いトレンドとなっていますので、今週も戻り売りを考えざるを得ないでしょう。

4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。

      トルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円四時間足

      トルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円四時間足

1月8日高値30.30と先週後半の高値29.53を結んだレジスタンスと、それに平行な下降チャネルを表示してありますが、今週もこのチャンネルの中での動きが考えられます。28.30レベルをサポートに、29.20レベルをレジスタンスとする流れを見ておこうと思います。

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