ランド円ショートコメント(18/1/15)

先週は10日に与党ANCの全国執行委員会が開催され、同大会でズマ大統領の進退がどうなるのかが注目されました。

ランド円ショートコメント(18/1/15)

ランド円ショートコメント

まず、先週の振り返りですが、ランド円は「ズマ大統領は辞任せず時間をかけて追い詰められていくという流れを想定し、サポートとしては8.85レベル、レジスタンスは9.25レベル」としました。実際のレンジは、安値が8.88レベル、高値が9.20レベルとほぼ予想通りの動きとなりました。

先週は10日に与党ANCの全国執行委員会が開催され、同大会でズマ大統領の進退がどうなるのかが注目されました。前日にはズマ違いで米国の軍事衛星ズマが打ち上げに失敗し行方不明というニュースを混同し数分の間に乱高下する場面も見られましたが、全国執行委員会ではズマ大統領の退陣は求められず、ランドにとっては悪材料となりました。

13日には与党ANCの結党記念日でラマポーザ副大統領が演説を行いましたが、ここでも特にズマ大統領に関する発言は見られませんでした。今後も各所でズマ大統領の退陣を求める動きは出て来ると思われますが、現状はいったん小休止の場面といった印象です。また円がらみのニュースでは日銀の買いオペ減額と中国の米国債購入減額検討(後に否定)とのニュースも重なり、週を通してランドの上値が重たい一週間であったと言えます。

今週は18日に南ア中銀の政策金利発表がありますが、こちらは6.75%と現状維持がコンセンサスとなっていますし、前回の会合でも全会一致で現状維持となっていましたので、サプライズは考えにくいでしょう。何か出て来るとすれば引き続き、ズマ大統領退陣関連ニュースでしょうか。

それではチャートもご覧ください。いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)です。

        ランド円、ドルランド、ドル円四時間足

        ランド円、ドルランド、ドル円四時間足

いったん12月27日の9.24で短期的な高値をつけ、現在は高値圏でのもみ合いの段階となっています。

既にズマ大統領退陣は時間をかけてという見方になってきていますので、そうした点ではあまり大きな悪材料もなく、このまま反転下落という流れにはなりにくいでしょう。

今週も基本的に高値圏でのもみあいを継続しやすく、8.80レベルをサポートに、9.15レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る