ズマ違い
2日前のことになりますが、9日欧州市場でランドが対ドル、対円とも1分で急騰し数分で元に戻すという変な動きが見られました。その時のランド円の1分足チャートをご覧ください。
1/9 欧州時間 ランド円一分足
ラインマーカーで示した箇所ですが、19:53に9.09だったランド円は19:54に9.19と10銭ほど跳ね上がり、その後20:01には9.10まで押して元に戻しています。
これは、米国の議会関係者が「ズマが行方不明」と発言したとのニュースが入り、10日のANC全国執行委員会を前にすわ退陣か、との思惑買いが入ったための上昇です。しかし、議会関係者の発言は、実は米国の軍事衛星ズマが発射後に軌道投入に失敗したということを示していたため、慌てて買った向きが売り直したという動きでした。
まさか米国が打ち上げた人工衛星がズマという名前だとは誰も思わず、このような急騰と急落を見せることとなったわけですが、ズマ違いとはいえ人騒がせなニュースとなりました。
なお、昨日のANC全国執行委員会ではズマ大統領に退陣を求める話は出なかったとの話に反応し、昨日の海外市場でランドは対ドル、対円ともに売られる展開となっています。
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